日本人のためのピケティ入門/池田信夫 15121
- 日本人のためのピケティ入門:
60分でわかる『21世紀の資本』のポイント/池田信夫
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話題の書である
- 21世紀の資本/みすず書房
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原著は図書館で予約してはや数ヶ月、だが
こちらの方が先に届いてしまった。
結論からすると、「もう原著はいいや」というのが偽らざる心境。
本書は実に良くまとまっていて、
これ以上原著に何を求めるのか?と感じた。
ピケティの主張は、資本的収益率rが成長率gを上回り、
今後ものその傾向が続くという「資本主義の根本的矛盾」
r>g に集約されています。
ビジネスの世界からすると、なぜこんな当たり前のことが
今更大騒ぎになっているのだろう、と思ったところ、
本書での発見では
今までの経済学では「資本主義の発展とともに
富が多くの人に行き渡って所得分配は平等化する」とされてきました。
これは資本の生産性が労働を上回れば投資が増えて資本収益率が下がり、
労働生産性に近づくと考えられていたからです。
そうなんだ。。。それが経済学での「常識」だったのね。
不動産投資の世界に浸かっていると、
本書の主張と実感はあまりに似通っていて、
「だからなんなの?」と思ってしまった。
でも、私の方が「非常識」だったのだ(苦笑)。