ロスジェネの逆襲/池井戸潤 13235
- ロスジェネの逆襲/池井戸潤
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★★★★☆
TV番組で「半沢直樹」が話題らしい。
第一回目を見逃したので、何となく見る氣になれないのだが、
その代り本を読んでみることとした。
親会社と子会社間、
バブル世代とロストジェネレーション世代間の葛藤
が本書のテーマのよう。
親会社と子会社の微妙な関係は
元大企業出身者としては思わず胃の上部に不快感を感じるほど
記憶に新しいところ。
ただ、94年以降入社の世代のことを
「ロスジェネ」というのは恥ずかしながら初めて知った。
自分もその「ロスジェネ」世代だった、ということも。
バブル世代への不満や葛藤・・・
これはあまりなかったかなぁ。
確かにあまり働かない人も多かったけど(苦笑)、
その分同期やまわりの世代が多すぎて、
同世代間の競争も激しくてむしろ氣の毒に感じていたくらい。
それでもまぁ、ストーリーは楽しめた。
ライブドア事件やSBIあたりがどうやらモチーフになっているのは
強く感じられたが、一氣に引きずり込ませ読ませる著者の力に
思わず拍手。