職場のメンタルヘルス実践ガイド/佐藤 隆 11029 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

職場のメンタルヘルス実践ガイド/佐藤 隆 11029

職場のメンタルヘルス実践ガイド
―不調のサインの見極め方診断書の読み方から職場復帰のステップまで/佐藤 隆
¥1,680
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★★★★★

昨日1月28日に発売になった、

グロービス経営大学院の恩師の一人、

佐藤隆教授の新刊。


発売に先立ち、ご連絡を頂戴したので、

「楽しみですね!」と迂闊に申し上げてしまったら、

「謹呈します」と佐藤先生サイン入りの本を

自宅までお届け頂き、恐れ入るとともに感激する。

早速、氣合いを入れて拝読する。

「リーダーシップとメンタルヘルス」の講義は

丸三年前に受講させて頂いたのだが、

本書を読んでいるとその時のことが

目の前に浮かぶように思い出された。


なぜ、MBAに「リーダーシップとメンタルヘルス」

というクラスがあるのか?

ということが全くわからないまま、

諸先輩達の強烈な奨めに圧されるまま、受講した(笑)。


でもそのクラスの時も感じたし、本書を読ませて頂いて

改めて思い起こしたのは、メンタルヘルスのケア、というものは

MBAや経営、リーダーシップそのものである、ということ。


本書の腹帯には


 「職場の心の健康を守るのは、

  マネジャーの仕事です」


とあるが、更に言えば、

社員全員の心の健康を守るのも、経営者の仕事だ。

それも優先順位としてはきわめて高い。


メンタルヘルスの不調は誰にでもどこにでも起こりうること。

これほど変化の激しいビジネスの世界ではその可能性は益々高まっている。

一方、限られた経営資源の中で闘わざるを得ない企業としては、

社員の一部でもメンタル不全で欠けてしまったら、その痛手はとてつもなく大きい。

長期的に高い視点で考えるのは経営者の仕事、

であるならば社員のメンタルヘルスに関する経営者の責任は極めて重大だ。

そう改めて氣付かせて頂いた一冊だった。


グロービス経営大学院生に限らず、MBAで学ぶもの、

経営者を志す方には是非お読み頂きたい。