致知 2009年10月号 人を植える道 09330 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

致知 2009年10月号 人を植える道 09330

致知 2009年10月号 人を植える道


UPを忘れていた。。。

きっと他にもブログにあげ忘れている本は多くありそうだが、

もう氣にしないことにしている。


松原泰道先生が亡くなられていたことが

巻頭の記事になっていた。


私が宗教書、特に仏教の本をよく読むようになったのは、

学生時代に松原泰道先生の

般若心経入門―276文字が語る人生の知恵 (祥伝社黄金文庫)/松原 泰道
¥600
Amazon.co.jp

に出会えたからだ。


それまでは「宗教」と名のつくものは

なんとなくおっかなくって(笑)

全て敬遠してたけど、

この本に出会い、考えが一変した。

よりよく生きるためには、

宗教、特に仏教は実に参考になる。


 ご遺体の傍らに。「遺詞」と題する色紙が置かれていた。

 

 私が死ぬ今日の日は

 私が彼土でする

 説法の第一日です。

 衆生無邊誓願度

 佛道無上誓願成

 平成十六年元旦誌之


 「人の心に光を灯す説法をしたい。

 そのためには生きている間は学び続けたい」


お言葉通りに、

お亡くなりになる3日前まで説法を続け、

学び続けた満101歳八ヶ月の偉大な人生。


 「仏教の教えの真髄は、一言で言うと、何か」

 という当方の問いに、示された一語である。


 「上求菩提。下化衆生」

 

 上求菩提は自己の人間性を向上させること。

 下化衆生は少しでも人のために尽くすことである。


まさにこのお言葉通りの人生だった。


松原泰道先生はお亡くなりになられたが、

膨大なその著書は遺されている。


自らの人間性の向上のためにも、

少しでも人様のお役に立つためにも、

私も人生最後の時まで学び続けたい。


松原先生のご冥福をお祈りする。