ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務/石野 雄一 09082 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務/石野 雄一 09082

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)/石野 雄一
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★★★★★

先日の

板倉雄一郎 エッセイ集Vol.2 KISS/板倉雄一郎 09068

でファイナンスの面白さを再認識するとともに

継続的学習の必要性を感じた。

たまには、読もう。


で、やっぱり、この本。


数えてみたら5回目の様だが、

リスクマネジメントの仕事を始め、

視点が変わったらまたいろいろと氣付きがある。


 しかし、リスクとは本当にネガティブな

 要因だけを表す言葉なのでしょうか。

 実は私はアメリカのビジネススクールで学んでいたとき、

 このリスクという言葉について、

 目からウロコが落ちるような経験をしました。

 

 それはファイナンスの授業の時でした。 

 教授がスライドに、「危機」という漢字を映し出し

 「リスクというのは、この『危機』という東洋の漢字が

 一番その本質を表しているよう」

 という説明をしたんですね。

 つまりリスクというのは危険、つまりデンジャーと、

 機会、つまりオポチュニティというものを

 両方表しているということです。


 実際、特にファイナンスで扱うリスクには、

 危険もあれば機会もあります。

 つまり、プラスやマイナスの観点よりも、

 どちらかというと、何が起こるか分からない、

 将来の「不確実性」の様なものを表しているのです。


おお。そういえばこんな記述、あったあった。

これは社内での説明に使えそうだ。

美味しいものを見つけたぞ(笑)。


 あるとき私は上司と一緒に、日産全体のリスクについて洗い出し、

 それをゴーンCEOに説明に行きました。

 するとゴーンCEOは、私たちが作成した

 リスクマッピングを一瞥してこういったのです。

 「リスクがない会社なんてあるわけない!

 あるとすれば、そんなのは死んだ会社だ」

 ゴーンCEOはリスクマネジメントに力点を置きすぎることによって、

 組織が官僚的になることを恐れて、

 このような発言をしたのです。


おお、このエピソードもGood!だ。

うちのリスクマネジメントのプレゼン資料に入れよう(笑)。


・・・んだかんだで、ファイナンスもさることながら、

リスクマネジメントの予習になった読書でした(笑)。

 



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