経営パワーの危機―熱き心を失っていないか/三枝 匡 07131 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

経営パワーの危機―熱き心を失っていないか/三枝 匡 07131

三枝 匡
経営パワーの危機―熱き心を失っていないか
★★★★★
経営パワーの危機―熱き心を失っていないか/三枝 匡 06071
以来の再読。

「組織行動とリーダーシップ」の参考書、として。


大企業に出資を仰いだベンチャー企業の経営が行き詰まり、

その大企業の課長が出向し社長になる。

その彼がサラリーマンから徐々に経営者へ

育っていく道程を描く。


500ページ超の分厚い本だが、一氣に読ませる。

三枝匡さんの本は

戦略プロフェッショナル
―シェア逆転の企業変革ドラマ/三枝 匡 07122

といい、手に汗を握り楽しみながら経営を学べる、

という素晴らしい本ばかりだが、

本書も金言・箴言ばかり。


今回、最も心に残ったのはここだろうか。


 あなたが大企業をベースに頑張るにしても、

 あるいは独立して事業に挑戦するも、

 我々のビジネス人生で理想的なことを言えば、

 三十代から四十代前半にかけて尊敬できる経営者の下で

 一緒になって一度大きな経営的試練に立たされ鍛えられ、

 そこである程度経営感覚を身につけることだ。


 その第一ラウンドの修練の場を経て、

 四十代から五十代前半でもう一度、

 今度は本当にトップに立つ。

 この第二ラウンドが勝負の場となる。


自分の今後のキャリアに思いが及ぶ。

もうすぐ36歳になる。

この「ビジネス人生での理想」を

私は今の環境で得ることが出来るのであろうか。