最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎/真壁 昭夫 06364
- 真壁 昭夫
- 最強のファイナンス理論―心理学が解くマーケットの謎
- ★★★★☆
来年1月期から始まるグロービス経営大学院の
ファイナンス基礎講座の予習のつもりで手にとる。
「行動ファイナンス理論」という
比較的新しいファイナンス理論の本だった。
従来の伝統的ファイナンス理論が、合理的な投資家と
理想的な市場を想定していたのに対し、
「行動ファイナンス理論」とは
「投資家は必ずしも合理的ではなく
心理的な要因によって左右されてしまう」
という前提の基で理論・実証を積み重ねていくものである。
というもので、金融工学の対極的なものらしい。
必ずしも合理的では無い人間の行動の集合が
市場を形成しているはずなのに
なんだか難しい計算でそれを読み解くなんて。。。
と若干金融工学に抵抗があった私には、
非常に納得感の高い本であった。
そういえば、橘玲さんの
にもこの「行動ファイナンス理論」の話は出てきたのだった。
見えなかったことが頭の中で繋がるのは、ちょっと嬉しい。
さあ今年も365冊まであと一冊。