言葉の「気力」が人を動かす/藤平 光一 06137 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

言葉の「気力」が人を動かす/藤平 光一 06137

藤平 光一
言葉の「気力」が人を動かす
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「氣」の威力/藤平 光一 とならび、

藤平光一先生の著書の中でよく読む本。


「氣の呼吸法」というものがあり、読むたびに挑戦するのだが

いつも挫折している・・・。


 正坐をして足の両親指が重なるようにする。

 両膝はちょうどこぶしが二つ入る程度に開く。

 両手は腿の上に乗せる。


 背筋を伸ばし、臍下の一点に心をしずめ、全身の力を抜く。

 前に書いた「天地の正位に立つ」姿勢だ。


 目を閉じ、口を開いて「ハー」と静かに息を吐き出す。

 身体の隅々まの息を吐ききってしまうイメージで行う。

 息を吐き終わるまで口を閉じない。


 吐き切ったと感じたら、軽く上体を倒し、

 最後の息を静かに吐き出す。

 爪先の息まで吐き出すことを思い浮かべるといい。

 正式な時間で言えばこれが二十二秒。


 吐き終わったら、上体を前に倒したままの姿勢で、

 鼻から「スゥー」と静かに息を吸い込む。

 爪先から脚、腰、下腹、胸と全身に息を送り込むことを

 思い浮かべながら十分に息を吸い込む。


 身体中に息が充満したら、上体を起こし、

 最後に静かに息を吸う。

 今度は頭に息を吸い入れるイメージである。


 この息が充満している状態で五秒ほど

 臍下の一点に心をしずめて待つ。

 その間に、酸素は全身をめぐるのである。

 これがまた二十二秒。

 そして、再び、息を吐き出すところから始める。


 これが「氣の呼吸法」だ


 吐くのも吸うのも自然に、出づる息は出づるに任せ、

 吸う息は吸うに任せる、と言う気持ちで行う。



言葉にするとなんてことは無さそうに思うのだが、

「二十二秒」と言う時間は実際に時計を見ながらやってみると

思いのほか長い。


 自然に


と言われても、あまりの息苦しさに目が充血してくる。

藤平光一先生は戦時中、

行軍時に一日二百回を自らに課したというが、

自分で実際にやってみると、

それがどれほどすさまじい修行なのかが分かる。


残念ながら二百回は出来ないので、

出来るところからすこしづづ増やしていこう。




藤平 光一
言葉の「気力」が人を動かす