神奈川の選手たちが、神奈川応援席に合流した。


最初にかけつけたのは、三井と宮城、そして面倒くさそうに流川。
「安西先生!おはようございます!!」

安西ニッコリ。
「ホッホッホ。ベスト8進出おめでとう。今日は大一番ですね。
期待してますよ。三井君、宮城君、流川君」



高砂、花形は、赤木と魚住らと話している。

赤木がニヤリ。
「俺たち2人がいなくて、苦戦してるんじゃないのか?」

花形が返す。
「そうならないように、全力を尽くしているところだ」



陵南の池上は、仙道をつかまえた。
「どうだ、仙道。全国の舞台ってやつは」

仙道、ニコニコ。
「まだまだこれからですよ、池上さん。今日からが本当の勝負です」



海南の宮益は牧に話しかける。
「牧、ついに山王との戦いだな。昨年の夏以来か」

牧が返す。
「宮…、今回は俺たちが勝つよ」





メイン会場近くのパチンコ店。

桜木は洋平たちと打っている。


洋平が聞く。
「お前、いいのか? 試合観なくて」

花道は黙々と打っている。
「フン。この大会は出ねえんだから関係ねえよ」

大楠が笑う。
「とか言って、置いてかれる気がしてイヤなだけなんじゃねえのか?」

花道、一瞬ムッとして
「この天才に限ってありえん!」

野間がからかう。
「せっかくハルコちゃんが来てるのに…。一緒に観客席にいなくていいのか?」



「ぬあああーーー!!! そうだったーーーー!!!!」



花道、ダッシュで会場へ。



「どーなってんだ? アイツ」

「知らねえよ」

「俺たちもそろそろ行くか」


その時、高宮に確変!
「キターーーーーーーーーーーー!!」



「………もうちょい待つか」




メイン会場。

第3試合のハーフタイム。

花道が神奈川応援席に戻ってくる。


晴子が桜木に気づいた。
「桜木君! どこ行ってたのよう。さっきまで神奈川のメンバーがいたのに」

桜木、オドオド。
「イ、イヤ…、ハルコさん。洋平たちが無理矢理メシに誘って…」

晴子、笑う。
「もう、しょうがないわね。ホラ、今は試合前の練習中よ」


桜木がコートを見る。神奈川と秋田が練習している。
「ジイ、センドー、翔陽の補欠(藤真)…。神奈川選抜か…」

晴子、ニッコリ。
「怪我がなければ、この中に桜木君もいたはずよ。神奈川のリバウンド王だもの」

桜木、ニンマリ。
「やはり? フッ、この天才なしでヤマオーとでどれだけ戦えるか
見届けてやるか。ルカワの無様な姿が目に浮かぶぜ」

晴子、立腹。
「ダメよう。ちゃんと応援しなきゃ。 ね?桜木君!」

桜木、直立。
「ハイ!」





そして1時間後。

いよいよ、神奈川と秋田の試合時間になった。


会場は大歓声。


「さあああ!山王の登場だ!!」

「相手は神奈川だ!湘北に夏の借りを返すか?」

「いや、今年の神奈川は強えぞ! 秋田を食うかもしれん!!」

「ウワサの仙道は山王相手にどれだけやれるんだ!?」


夏の湘北VS山王の試合とは大違いの反応。この日は神奈川の勝利を
予想する人間も多いのだ。




両軍の選手がコートへ入ってきた。


この日の最終試合が、もうすぐ始まる!


つづく


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