後半戦開始。


神奈川のラインナップは

PG.藤真
SG.三井
SF.仙道
PF.福田
 C.高砂

の5人。会場が割れんばかりの歓声に包まれる。


「おおお!12番だ!やっと出てきたぜ!」

「待ってましたー!仙道!!」


後半も、仙道は期待を裏切らないパフォーマンスを見せる。


巧みなドリブルでボールをキープし、ディフェンスが寄ってきた瞬間
すかさず外で待つ三井へ。

三井、難なく3ポイントを沈める。


「三っちゃ~~~ん!!」

堀田たちが“炎の男 三井 国体編”と書かれた旗を持って叫ぶ。


三井、それに気づき、
「やめろっつってんだろ!気持ち悪い!」


洋平たちは大笑い。

「かっかっか!いいぞ!堀田大統領!!」
「なんだ、その“国体編”ってのは!」


続いて佐賀の攻撃。
福田のところを簡単に抜き、ゴール下へ切れ込む。
そこに待つのは高砂。手を挙げて立ちはだかる。

シュートにいけないと判断した佐賀は一度ボールを戻した。

しかし、そのパスは藤真が読んでいた。パスカット。


前を走る三井へ。

佐賀のディフェンスは一人。

三井、3ポイントラインの前でストップ。間髪いれずにシュートを放つ。
ボールはリングに全く触れることなく、ネットを通過。

「おおおお!また7番(三井)だ」

「2本連続スリーポイント!」

「シュートフォームもメチャクチャきれいだぞ!」


三井、まんざらでもない様子。
「はっはっは!見たか!俺が神奈川最強シューター、三井寿だ!!」


ベンチの牧。
「神奈川最強だってよ。神」

神が答える。
「確かにセンスだけなら俺より上かもしれませんね」

牧つぶやく。
「センスだけなら、か…」


続く佐賀の攻撃も藤真がカット。

「おお!ナイスカットだ5番!」

「2連続スティール!」


藤真、ドリブルでボールを運ぶ。前には仙道。

藤真、ディフェンスを一人交わしてから仙道へパス。

仙道ゴール下へ突っ込む!


「来たーーーー!仙道だーー!」

「行けーー!12番!魅せろおお!」


仙道今度はビハインドザバックパス!(※手を後ろに廻して背中から出すパスね)
ボールは三井へ。

「うわああああ!仙道すげえパスだ!」

「また7番だぞ!スリーポイントか?」


三井、今度は、ゴール付近に山なりのパスを出す。

そこに飛び込むのは福田。直接リングに叩き込む!


「おおおおーーーーー!アリ・ウーーーーープ!!」

「決まったーーー!なんでもありか?神奈川!」

「すげえぞ!7番も13番も!!」


震える福田。
「全国が俺を…」

ニヤリとする三井。
「悪いな赤木。大学推薦は俺がもらうぜ」



何かを感じた観客席の赤木。
「魚住よ。性格が悪いのは、流川じゃなくて三井だ」

理解できない魚住。
「赤木…。突然何を…」



その後、流川、宮城、神を投入し、さらに得点を重ねて3rdクォーター終了。

神奈川 98
佐賀  32



4thクォーター、最初の1分はチーム内の戦いとなった。

メンバーは

PG.宮城
SG.清田
SF.神
PF.流川
 C.花形

誰が100点目を取るか



まずは清田がミドルシュートを外す。
「だああーーー!しまったーー!」

リバウンドは花形。

宮城にボールが戻る。「もらった!」宮城、自ら突破を図る。


ピーーーーーーーーーーーーー!

「トラベリーーング!!」


宮城、100点目を意識しすぎたか、まさかのミスで佐賀ボールに。


怒る清田。
「ああああ!なにやってんだよ!」

返す宮城。
「あ?お前だって無理やりシュート打ってたじゃねえか?」



そこに交代の笛が鳴る。

「メンバーチェンジ、神奈川」

宮城と清田が下げられた。
シュンとする2人。


100点目は結局流川が決めた。

流川、ベンチにいる清田&宮城のほうを向いて、スコアボードを指差す。
「100点」


「わかっとるわ!!!」怒り心頭の2人だった。


8分後。

ビイーーーーーーーーーー!!!
「試合終ーーー了ーーー!!」


神奈川選抜のお披露目会のような1回戦が終わった。


最終スコアは

神奈川137
佐賀  41


強烈な個性派集団、上々の船出。次の相手は静岡である。



神奈川選抜 スタッツ(※P=得点、R=リバウンド、A=アシスト)

④牧     10P  6R  3A
⑤藤真   6P   1R  9A
⑥高砂   6P   10R 1A
⑦三井   11P  1R  1A
⑧花形   10P  12R 0A
⑨長谷川  4P   2R  1A
⑩神     21P  2R  2A
⑪宮城   4P   0R  2A
⑫仙道   21P  8R  10A
⑬福田   6P   4R  0A
⑭清田   10P  2R  1A
⑮流川   28P  7R  2A



続く