型と型試合 | 木津躰道協会 武道上達法研究会京都、奈良支部

木津躰道協会 武道上達法研究会京都、奈良支部

知る人ぞ知る、木津躰道協会卍蹴り道場。躰道や空手、その他思いついた事をつらつらと書いています。主に京都府木津川市、奈良県で躰道と沖縄古伝空手を指導しています。連絡先 090-6663-2999 manji.77369@gmail.com

そもそも武道に於ける型とは何の為にあるのか?
武道以外にも型は様々の物があるが、大抵がそれ
に適した躰を作る為のものだと思う。

躰を作ると言う意味では腕立て伏せやスクワット
に近いものだと思う。

それぞれの目的に沿って最適化された動作が型で
はないだろうか。

さて、この型を試合と言う形で競技をして優劣を
競うものがあるが、果たしてこれに一体どれだけ
の意味が有るのだろうかと疑問を持ってしまう。

前述した様に、型はある意味筋トレに近いものな
ので、極論を言えば筋トレを互いに見せてどちら
がより綺麗に筋トレをしているのかを見せて、優
劣をつけている様なものだと思う。

舞踊として見るならば動作の美しさとかの意味は
解かるが、武道、武術として見た場合はあまり意
味のある事とは思えない。

型が上手くても実際に使えなければ何の意味もな
いからだ。

空手の道衣で型用の道衣があるのだが、衣擦れの
音を出しやすくすると言うのがある。

これなど本来の用法とはかけ離れた事を端的に示
していると思う。

武道としての型と舞踊としての型を明確に分けた
方が良いのではないかなと思う。

型は好きだが型試合は好きになれない。多分これ
からもこの考えは変わらないだろうと思う。