今年の出版事情

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今朝の朝日新聞の読書面では年末特集ということで、ベストセラーと出版界の今年一年を振り返っていた。ベストセラーのナンバーワンは藤原正彦『国家の品格』(新潮新書)であった。なるほど武士道関連本も大いに賑わっただけに、さもありなん。232万部の大ヒットである。でも読んでないから詳細はわからない。続いては『ハリー・ポッターと謎のプリンス』上・下巻(静山社)の205万部。相変わらず人気があるねぃ。映画もヒットしたらしいし、まあ順当なんでしょうな。でも読んでないからこちらも詳細は不明。その他、小説ではリリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(扶桑社)が200万部。こちらも読んでないから詳細は不明。異色なのは大迫閑歩書・伊藤洋監修『えんぴつで奥の細道』(ポプラ社)の95万部。このえんぴつなぞりシリーズは続編も好評だという。それでも出版界は販売額で前年割れが確実だそうだ。ふーん、やはり雑誌は不振なんだねぃ。総評すると、ごく一部の新書本が極端に売れる現象が続いているという。売れる本と売れない本がはっきりしているようだ。しかも驚いたのが、書店の85%が経営悪化を訴えているということだ。


さらに本屋大賞のこともでていた。今年選ばれた作品はすでに投票段階でベストセラーだったから、書店員の売りたい本がもっとも売れている本だったという結果を知って、記者はへなへなと力が抜けたと記していた。小生は少々違った考えで、この賞にあまり賛同していない。良い本だから売りたいということなんだろうけど、順位をつけて販売するというのはプロとしてどうかなと思う。前にも似たようなことを書いたけれど、プロなら自店に並べられた本はどれも並列に責任持って売る姿勢が必要だと思うのだ。どんな本であろうと商品として店に並べたかぎりは、プロとしてそれぞれの特徴を引き出して紹介すべきだと思っている。ぜひとも、埋もれたままの本を掘り出して、どんどんと紹介していって欲しい。