蜂飼 耳, 宇野 亜喜良
エスカルゴの夜明け
お話を蜂飼耳、絵を宇野亜喜良が書いた絵本。
エスカルゴを育てる家に引き取られて働いていた少女が
エスカルゴを食いつくし、家を出て行くまでを描いたお話だ。

後半は“肉屋の娘”という詩画集になっている。

蜂飼耳の言葉は、確信に満ちている。
扱うテーマのせいかもしれないが、
あまり女性というものを全面に出さず、
詩に関しては、むしろ男性の気配すら漂う
(逆にエッセイや小説は、とても女性らしいのだが)。

言葉に性別は必要だろうか。
動揺のきっかけは、ここにある。