今日はもともと
1日なんもしない、って決めてた日。

たまにこういう日を設けないと
すぐにいっぱいいっぱいになるってことが
最近よくわかってきたため
意識的にそういう日を作るようにしている。

目覚まし時計もかけず、家から1歩も出ず、
部屋もちらかったまま、洗濯もせず、
音楽をかけながら、こないだまとめ買いした本を読み
無駄にネットなんぞをして、眠くなったらうとうと眠る。
こたつとベッドの往復。
たまに思い出したようにストレッチ。

そんなふうにダラダラしてたら
下から、いつにも増しておおはしゃぎの子どもたちの声がした。
今日も元気だなー、と思って耳を澄まして聞いていたら
“鬼はそと~! 福はうち~!!”と言っている。
おや? もうちょっとちゃんと耳を澄ます。
おお! どうやら、お父さんが鬼の役だ!

そうか。今日は節分だった。
すっかり忘れていたよ。

ひとり暮らしは性に合ってるけど
たまに寂しくなるのは、こんな時。
季節の行事、年をとるたびについつい忘れている。
忘れたってたいした問題にはならないけど
どうにもならないような無力感が
なんだか胸をしめつける。

実家は団地で、節分の次の日は
各階の階段に豆の残骸が散らばっていたっけ。
そのうち子どもの数も減り、それに合わせて、
豆の残骸の数も年々減っていった。

1日遅れだけど、
明日は年の数だけ豆を食べよう
と思う。