今日はいかにも雨季な、長い土砂降りでしたー
朝なら波小さい!…って話だったので、
リハビリだ~!と思って行ってみたら、
ビーチ着いた頃に土砂降り。
雨はどんだけ降ってても、
どうせ海にはいるんだからいいんだけど
波が…、ビーチのすぐ近くで、茶色く巻いてドッカーンって感じでブレイクしてた。
沖の方では全然波ないんだけどね?
私はーまだ走れないので、
あれって、波引いた時ねらって、走って入らにゃ…でしょー。
走れないので、ボード持って突っ立ったまま
波打ち際で波に巻かれるイメージがよぎった~
ので、帰りました。
↓メルキュール前のビーチの壁。ほぼ完成してるよ~。
道から波が見れないっていう…
これから雨季は特に、海からの強風で砂がどんどん道の方に飛ばされるんだけど
おかげで年々、砂が減ってってるので、その防止の為なんだそう。
普段は、コミコミの大渋滞になってるポピーズ2は
バイクも車も走ってなかったー。
みんな、傘ってあんまりささないよね。
さしても意味無いもんねー
爆弾テロのメモリアルのところ↓
午前中いっぱい、ず~っとガーガー降ってたけど、
お昼になって、急に一気に晴れたー
パーッとね。あっという間に晴れた。
雨も好きだけど、雨からいきなりパーッと晴れてくれると
つられてパーッとすっきりした気分になるわー。
ところで雨とは全く関係ありませんがー
最近、身内で話題のビーチボーイが居ます。
ミスターグロダッ。
グロダッって、日本語にしたら、「ガラガラッ」…って感じかなぁ?
ラスティが名づけて、もうビーチではミスターグロダッ…って皆に呼ばれてるらしい。
年齢は、40ぐらい?(ビーチのボーイではないか…)
いつも、寝てるの。
ビーチで、レンタルボードの仕事してるんだけど、
ず~っとビーチの木にもたれて居眠りしてる。
人がチェスやってるの見にきて、座ったまま寝てる。
立ってても寝てる。
寝ながら、船漕いで揺れていて、
たまにグロダッと倒れそうになってハッと起きる。
だから、ミスターグロダッ。
それじゃあ仕事にならんじゃないか。と思うけど、
ミスターグロダッは、観光客が近くを通ると
パッと目を開けて、さ~っと近づき「Surfbord? you won't lent?」と声をかける。
なにかこう…インドの修行僧のように、
瞑想中で目はつぶってるけど、魂で見てるよ風。
「あれはね、音で起きるんだよ」…って、ラスティは言うけど
音で?!音でねぇ…
それで、起きてる他のみんなよりも多く、お客さんを引っ張ってくる
そしてお客さんが、借りたボード持って海へ入った頃には
もう、また寝てるんだよなー。ミスターグロダッ。
「もし僕がビーチでレンタルボードやってて、
スタッフ探すなら、まずミスターグロダッにお願いするね!」
…と、ラスティは大絶賛!
そんなに眠いなら、夕方仕事終わったら帰ればいいのに
よく皆とビーチで夜中まで飲んでる。
でもやっぱり寝てる。
周りがどんだけ盛り上がって騒いでても、寝てる。
一つのグラスで、みんなで回し飲みするんだけど、
ミスターグロダッの番になると、起きて飲む。
それで、しばらくボーっとみんなの話とか聞いて、
ちょっと笑ったりしてるなーと思ったら、また寝てるの。座ったまま。
なんでそんなに眠いのかー?
やっぱどっか病気なんじゃないの?と思うんだけど。
ミスターグロダッは、朝4時に起きる。
そして、朝5時にはビーチへ出勤している。
飲んだ次の日でも、それは同じなんだそう。
夜明けとともに、誰よりも早く、サーフボードを並べている。
だから、他のビーチボーイ達が7時とか8時ぐらいに来た頃には、
ミスターグロダッは、早朝からサーフィンしたい観光客に
もうサーフボードを貸し終わった後で、
10万ルピーぐらいはすでに手にしてるのであった。
そして、その後はまた寝てる。
おそるべしミスターグロダッ。
ミスターグロダッは、昔シャブ中だったらしい。
だから、寝てばっかになっちゃったのかも?
刑務所に入ってたらしい。
そして、奥さんに逃げられた。
子供はミスターグロダッのジャワの実家に預けてある。
奥さんは、ダンナが刑務所に入ってる間、
香港だか台湾だかに出稼ぎに出たんだけど、
そのまま、ず~っと帰って来ない。
戻って来たくないらしい。
ミスターグロダッは、ジャブ中になんかなっちゃったことを後悔していて
今は稼いだお金は子供の為に、せっせとジャワへ送ってるらしい。
なかなか居ないと思うわーそんなビーチボーイ。ボーイではないケド…。
穏やかな人だしねー。
奥さん、帰って来てあげてもいいのにねー。
ミスターグロダッが寝ていない時、口ずさんでる歌がある。
D'Masivというバンドの
『Rindu Setengah Mati 』という曲である。
直訳すると「会いたすぎて、半分死んでる」だけど
死ぬほど会いたい…ってことですか。
そう、奥さんに死ぬほど会いたいミスターグロダッ。
死んでは居ないけど、人生半分以上寝てるけど。
死ぬまで待つ。と言ってるらしい。
「あぁ。もう曲とミスターグロダッがピッタリすぎてせつない~」
と、ミスターグロダッファンのラスティは、
この曲を大声で歌って、
歌詞をノートに書いて、
日本語訳までしてる。
”ぼくは、願った、キミは、ここに居てほしい。
悲しとき にも ぼくと一緒に居てほしい。
寂しとき にも 一緒に居たい。
キミと 一緒に 居てくれなかったら
生きてること 重い 感じる
ぼくは、死にかける キミのこと会いたいよ。
ぼくは、キミと一緒じゃなかったら 生きていられない。”
ラスティの変な日本語訳は、オモシロくてロマンチックが消し飛ぶけど、
もとの歌詞は、本気でおも~いの。
暗いんだよなぁ…
曲もスロ~すぎるぐらいだし。
逃げちゃうなんて奥さんひどいねーって、思ったけど…
こんなに、思われたら、重すぎて… 奥さん戻って来たくないよなぁ…
…って、アルと私は言ってたんだけど、
ラスティは、海を見ながらこの歌を口ずさむミスターグロダッを見て、
孤独な男のセンチメンタリズムを感じて、共感したらしい…
「こんなに一人の女を思い続けてる、男のせつなさ!」
…ってところで、ラスティは力説するんだけど…
私は、こりゃ~奥さん戻ってきそうにないな~…ってとこで、
せつな~くおも~くなりました。
インドネシア人て、こんな感じのせつな~いかわいそ~なの好きよねぇ。
↓青いシャツが、ミスターグロダッ
この時も、観光客が通ったら目ざとく声かけてたよ!