ちょっとのんびりな日 | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

手代のあらです。

ある土曜日、開店の6時きっかりにお店のドアを開けると、開運諏訪泉あれこれ
なぜかカウンターでくつろぐマスターの姿が。

この日はマスターご夫妻と数十年来のお付き合いの
MさんJさんのお二人がいらしていて、
すでにお三方でまったりと開運飲み比べが始まってました。

「あー、あらちゃんいらっしゃーい。
今日はね~、土曜常連さん以外は予約ナシで静かな夜なん
だよ~」とニコニコのマスター。

手代にはわかりました。
今マスターのやる気メーターが限りなく0に近いことが。

こんなときにはちゃっかりとご相伴にあずかるに限る。
卵入りカレー ということで、手代もマスターのお隣に陣取って、
テレビを眺めてあれやこれやととりとめない話を
ダラダラとみんなでしながら、
今年の開運の山田、雄町、諏訪泉の満天星など
おちょこでちびちびといただきます。

征子さんも厨房で「マスター、そろそろ
こっちに戻ってきてちょうだいよ!」と言いつつ、
まかないのカレーなど出してくださいます。
こだわり卵が添えられて、これがまた美味しい!

そうこうしていると、
今日あいてますか?と予約の電話がかかってきて、
マスターすばやく通常営業にモードチェンジ。
開運の法被姿もりりしくカウンターの向こうに収まって、
いつものこだわりの居酒屋・真菜板の始まりです。ちいさいビール

以前、丁稚のまいちゃんが、真菜板ひとり貸切の晩を
レポートしてくれていましたが、
長年常連をやってると、たまにこんな晩もあります。
なんとも平和で幸せな心持になる貴重な時間ですが、
毎日こうだと、大変ですね(笑)。
また来週からもよろしくお願いしまーすと、
この晩の最後は超ミニサイズのグラスにエーデルピルスを
注いでいただき、乾杯して締めました。

普段は満員御礼の日が続く真菜板ですが、
ドアにかかった木札が「営業中」になっていると、
ちょっと余裕のある日かもしれません。
そんなときはマスターとゆっくりじっくり、
日本酒の深い語らいをしてくださいね。