ぽかっ(75) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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バタフライ(2)


◆すくらんぶるアートヴィレッジ◆(略称:SAV)    若い芸術家たちの作業場・みんなの芸術村-ねん1

IUCN(国際自然保護連合)International Union for Conservation of Nature and Natural Resourcesは、1948年に設立されました。84の国々から、111の政府機関、874の非政府機関、35の団体が会員となり(2008 年4月現在)、181ヶ国からの約10,000人の科学者、専門家が、独特の世界規模での協力関係を築いている世界最大の自然保護機関です。IUCNは、地球的・地域的・国家的プログラムの枠組みの中で、国際条約等の会議の支援を通じて、持続可能な社会を実現し、自然保護および生物多様性に関する国レベルの戦略を準備し、実行するため、75以上の国々を手助けしてきました。IUCNの約1,000人のスタッフは、62の国々に滞在する多文化、多言語の機関です。本部は、スイスのグランにあります。


IUCNのレッドリストプログラムから派生した計画の一つに、世界両生類アセスメント(Global Amphibian Assessment)があります。 2000年から2004年にかけて、地球上で存在が確認された5,918種の両生類すべてを、レッドリストの基準に基づき判定するというビッグプロジェクトでした。このような危機に対応するため、2005年には、IUCN種の保存委員会(IUCN/SSC)やその両生類専門家グループ、コンサベーション・インターナショナルが中心となって、両生類保全行動計画(ACAP)が樹立されています。ACAPでは、「緊急対応策」も考えていました。それが「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトです。


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■「両生類の箱舟(Amphibian Ark)」プロジェクトは、飼育下繁殖の推進だけではなく、や理解やさしせまった絶滅からの救出活動、専門家を育成するためのワークショップ、協力管理センターなどの地域活動を進めることが必要です。もちろん、そのための財政的、政策的な支援も必要です。そこで、両生類箱舟プロジェクトは、みなさんに対して「2008カエル年(2008 Year of the Frog)」世界キャンペーンへの参加を呼びかけました。


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■国際年(International Year)

国連総会において採択・決議されるもので、特定の事項に対して特に重点的問題解決について、国連をはじめ全世界の団体・個人に呼びかけるための期間のことです。

2009年:世界天文年、国際天然繊維年、国際和解年

2010年:国際生物多様性年、文化の和解のための国際年、国際ユース年

2011年:国際森林年、国際化学年


■国際連合は、2010年を「国際生物多様性年」と定め、世界の生物多様性の重要性の認知を高めることを決めました。


■生物多様性条約

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連環境開発会議(UNCED、地球サミット)に合わせ「気候変動に関する国際連合枠組条約」(気候変動枠組条約)と「生物の多様性に関する条約」(生物多様性条約)が採択されました。日本は、1993年5月に18番目の締約国として「生物多様性条約」を締結し、条約は同年12月に発効しました。2010年7月現在の締約国数は192か国及び欧州連合(EU)となっています。この条約は、熱帯雨林の急激な減少、種の絶滅の進行への危機感、さらには人類存続に欠かせない生物資源の消失の危機感などが動機となり、生物全般の保全に関する包括的な国際枠組みを設けるために作成されたものです。

本条約の3つの目的

・多様生物性の保全

・生物多様性の構成要素の持続可能な利用

・遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分 


■生物多様性条約の発効までの経緯

地球上に生息する多様な生物は、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性という、自然界の各レベルにおいてそれぞれに違いがあり、そして相互につながりを持っています。この生命の個性とつながり、すなわち生物多様性が維持されることによって、地球上の生命が維持されています。


■「COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)」が2010年10月、愛知・名古屋で開催されます。


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■竹中工務店は、環境の豊かさの指標生物である蝶を対象として、蝶の誘致に有効なミニビオトープとなる食草・食樹・蜜源植物を植えたプランターを、名古屋市中区の約10カ所に設置し、そこに飛来した蝶の種類などを2012年11月までの約3年間、調査します。調査結果は一般に公表し、都市の緑地をつないで生物の移動を可能にする都市生態系ネットワークづくりに役立て、人と自然が共生できる都市環境づくりに向けて活用していきます。


■生物多様性保全への貢献を目指し、都市生態系ネットワークづくりに役立つ「名古屋・蝶の飛ぶまちプロジェクト」スタート

(1)蝶の種類別にみる植物との関係

蝶は成虫が吸蜜に利用する植物(蜜源植物)や、幼虫が食べる植物(食草・食樹)が種類ごとに決まっています。本調査では、名古屋市に飛来しうる約24種の蝶が好む植物を約20種類植えています。そこに飛来する蝶の種類や個体数と周辺の環境との関係を調べることで、どのような環境を整えれば周辺の生態系拠点から蝶の誘致が可能になるのかを明らかにします。

(2)蝶を指標にするメリット

蝶は、環境の豊かさの指標生物として注目されています。すなわち、蝶の種類が多ければ、その地域は環境汚染が少なく、自然が豊富で、環境が多様であるといえます。逆に、緑が多いのに多種類の蝶が確認できなければ、その地域は環境が単調で、多様さが少ないと予想されます。また、蝶がすみやすい多様な環境は、他の生きものにとってもすみやすい環境といえます。


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■来年、2011年は、国連の定める「国際森林年」(International Year of Forests)です。国連総会決議により、国際森林年では、現在・未来の世代のため、全てのタイプの森林の持続可能な森林経営、保全、持続可能な開発を強化することについて、あらゆるレベルでの認識を高めるよう努力すべきとされています。


こんなにも、地球規模で「環境」への取り組みが呼びかけられていますが、はたして私たちの生活は変化・改革されてきたでしょうか?私自身はSAVという作業場を通して、環境・自然をこれまで以上に体感することができるようになりました。でも、まだ始まったばかりです。