MinxZone 『紙ピアノ』


作詞:MinxZone
作曲:MinxZone
編曲:MinxZone/Yoshiaki Fujisawa

2011.04.21 release/1st mini album「紙ピアノ」より

「花らふる Colorful」5月度EDテーマ

Japanese DREAM 2011年4月度 グランプリ

MinxZone 『紙ピアノ』歌詞情報


人類皆平等って言葉は素敵だけど残念ながら嘘だ

友達の家にはグランドピアノ

家にあるのはペラペラのピアノ


紙に書いたピアノ 私だけの音色

嬉しい音 悔しい音 出ない音なんかなかった

汗でにじんたマジックで ドとレの幅も違う鍵盤で

いつだって ドレミファミミ



バンド結成から11年。

MinxZoneのメジャーデビュー作品。

ズバり今作のテーマは、

「自分が変われば世界は変わる」です。

才能や環境がなくても、

夢を追いかけることを諦めなかったことで、

最後に手にしたものは、

一番かけがえのないものだった。


ボーカルyukariさんの幼少時代の実話を元にして、

制作された楽曲とのことで、

リアリティという観点からも、

伝わってくるものが、大きかったりします。

自分はこの曲を聴いて、

何度、涙を流したか分かりません。


曲の中に展開するストーリーは、

要約すると、以下のようになります。

子供の頃、家が貧しくて、

ピアノが買えず、自由には弾けなかった。

ただ友達の家には、グランドピアノがある。

「羨ましいな」と、横目で見る日々。


好きな時にピアノを弾くことは出来なかったが、

それでもお稽古の時、先生の家で、

本物を弾くことが出来る瞬間は、本当に嬉しかった。

ただ家に帰ると、本物を弾くことが出来ないから、

紙のピアノを自作して、自分で歌いながら弾いてた。

嬉しい音、悔しい音、出ない音はなかった。


人類皆平等って言葉は

素敵だけど残念ながら嘘だ

友達の家にはグランドピアノ

家にあるのはペラペラのピアノ



子供の頃は、満足するまでピアノが弾けなかった。

ただピアノが好き、音楽が好きという気持ちは、

大人になるまで、ずっと抱いて生きてこれた。

そして大人になって、やっとの思いで掴んだ夢は、

メジャーデビューという現実だった。


人類皆平等って言葉は

あながち嘘じゃないかも知れない

幸せの音色それぞれあれど

浮かべる笑顔は皆一緒なんだ



メロディはもちろんのこと、やっぱり歌詞が、

心に突き刺さりましたね。

無駄なもの何一つない楽曲構成。

隙のない曲というのは、

こんな楽曲のことを言うのでしょう。

インディーズ時代から、

大切に歌われてきた曲らしいので、

今後のMinxZoneが音楽活動を続ける上で、

重要な位置づけとなるべき曲かもしれません。


PVに関しての感想ですが、

メンバーの楽しそうな表情が、

音楽に対する想い全てを、物語っています。

こういうスタンスを貫いて、

メジャーで音楽をやっていくのは、

難しいことかもしれませんけど、

11年の音楽活動というバックボーンがある彼らなら、

今の音楽業界に、新しい風を巻き起こす、

きっかけとなるかもしれません。

これからの活動に、

大きな期待が出来る、ニューカマーです。

彼らの直向きな想いが、

一人でも多くのオーディエンスに届きますように。