万灯会(まんどうえ) | 種を蒔こう、この足元に

種を蒔こう、この足元に

自分は何も出来なくても、誰かの手を借りてあげることならできる。誰かに必要なものを手渡すことができる。日々の暮らしの中で、ささやかな種蒔きを続けよう、この足元から。いつかいのちが繋がり、芽吹くことを祈って。

生涯胸に刻む、忘れ得ないあの日から1年が過ぎました。


今夜、多賀城政庁跡で行われた「万灯会(まんどうえ)」では

こどもたちを始め、たくさんの人々が、

鎮魂を、感謝を、希望を、決意を記した行灯を灯しました。


私たちは、忘れない。

犠牲となった方々の人生を。いのちを。


私たちは、忘れない。

さしのべられた温かい手を、励ましの声を。


私たちは、忘れない。

普通の、平凡な暮らしがどんなに幸せなことかを。


そして、私たちはきっと明日へ、未来へ向かっていく。


そんな様々な思いをのせた灯火は皆さんに届いたでしょうか。

日本中の、世界中の祈りが届いていますか。


いにしえからのご縁を繋ぐ三都で、ともに灯された燈火。

奈良県奈良市では平城宮跡第一次大極殿前広場に

福岡県太宰府市では大宰府政庁跡に

宮城県多賀城市では多賀城政庁跡に

小さな、温かな燈火が繋がっていく。


ありがとう。

子どもたちは、元気だよ。

若者は、少し大人びたよ。

「震災後」という、新しい時代を拓いていくよ。

この陸奥の国から。