歴史に倣う成功のあり方についての考察 | 係争中

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かつてナポレオンは斬新な戦略で
ヨーロッパを制し皇帝にまで成った。
しかしモスクワ遠征の頃から大義を失い
以降敗北を喫する。
百日天下を果たすものの
ワーテルローでの戦闘では完全に戦略が古く
有能な将軍も去り老兵ばかりだった。
ちなみにこの時、勢いをつけていたのがプロシアである。
プロシアは頭脳でナポレオンに勝てないと悟ると
参謀室を設置し、三人の参謀によって戦略を練った。
三人の頭脳で勝負に臨んだのである。
プロシアはこの方法を用いて戦闘に勝利する。
如何に優秀な人物であれ
時代の変化を察知しなければ勝てない。
逆に如何に無能な人物であれ
複数集まればそれは戦略となる例である。
これは決して過去の物語では無い。
現代社会においても通用する戦略である。
小池一夫氏のキャラクター新論だけでは
もはや新しい戦略に勝てない可能性が高い。
そこで企業が取るべき戦略とは
経営戦略を練る時に
複数の人間で議論する事で
活路を見出す事が可能である。
その為に企画会議を設けるのだ。
どんな人物であれ何かのスキルを有しているし
専門的分野に特化しているか
せめて趣味の一つはあるはずだ。
その趣味や専門的分野に特化した専門書を
競争相手を把握した上で
付加価値を加えて確実に売った方が
明らかに手堅いビジネスが可能であると考える。
10万部と云うリスクを犯すより
5千部完売させた方が利益は小さいが
手堅い経営である。
過去に巨大な利益を上げた企業が陥る失敗に
金銭感覚の麻痺が挙げられる。
10万部売って一発逆転を狙うより
小さくても確実な利益を上げる事を
絶対に忘れてはならない。
一人の顧客を大事にしない経営者は
最終的に必ず信頼を失っている。
負債を抱えている場合は
過去の実績やブランドを全面に出すより
顧客に経営状況を理解して貰う方が
消費者心理に訴え易い。
また債権者にはしっかりと事情を説明した方が
寧ろ相談に乗ってくれる。
理由は簡単で債権者も回収する必要があり
回収する為に相互助力するからである。
前にも述べたが受講生は漫画の愛好家でもある。
読者であり小池一夫氏のファンでもある。
ファンを大事にしないビジネスは成功しない。
一時的に成功したように見えても
危機に陥った時にファンが助けてくれない。
極めて簡単な原理である。
消費者心理の把握とは
消費者の心を理解しようとする事である。
物の高みから高値を吹っかける場合は
付加価値が必要であり尚且つ
その価値を理解する消費者を
ターゲットにしなければ売れない。
この事を忘れてはならない。
具体的な提案で云うならば
小池一夫氏は講義と創作に専念し
編集などには口出しをしない。
門下生制度の廃止。
門下生制度に一部誤解が有った旨を伝える事。
小池書院の中から人物を選び
企画室を設ける事。
経営に長けた企業や人物と交流を設け
経営のノウハウを請う事。
経営陣は絶対に諦めない事。
あるいは諦めて民事再生法を受け入れ
心機一転刷新を行う事。