ホワイトホース(whitehorse)を目指して
アラスカハイウェイをひたすら南下していると、
先行していたリネさんに追いついた。
リネさんはジムというカナダ横断中の
サイクリストとペアラン中だった。
(↑ジム)
僕も混ぜてもらってトリオラン(っていうのかな?)で走る。
旅の先輩たちと一緒に走ると学ぶことが多い。
特に5年かけて世界一周中のリネさんからは
学ぶことが多かった。
僕の学んだ教訓を書き出してみる。
* * *
これはリネさんがジムに写真をとってもらっているところ。
「あの山が入るように、こうサぁ、見上げる感じで下から…」
ってジムが困るほど細かくアングルをしていしていた。
教訓1:写真のアングルは大事である。
そして、この直後にリネさんは道路の真横で
気持ちよさそうに放尿をはじめた。マジびっくり。
結構交通量が多いんだけどなぁ…。男前です。
教訓2:立ちションを恥じてはならない。
そしてリネさんもジムも「手鼻」をかむのがうまい。
片方の鼻の穴を親指で押さえて「ぶっ」っとかむ。
鼻水はきれいな直線を描いて鼻の穴から発射される。
僕がマネすると自分の肩に鼻水の塊がついてしまった。
でも鼻はすっきり。ペダリングも快調になる。
教訓3:手鼻をかむと鼻すっきり。
そしてリネさんは道路に落ちてるモノをよく拾う。
バンジーコードとか服とか手袋とかペットボトルとか。
確かに道路にはいろんなモノが落ちている。
(実は僕もバンジーコードを拾ってつかってる)
道路は宝の山らしい。名言である。
教訓4:道路は宝の山である。
そしてトリオランをしていて気づいたんだけど、
ジムもリネさんもドラフティング(前の人を風よけに使う)をしない。
わざと前の人の後ろに付かずに走る。
それじゃトリオランの意味ないじゃん…。
どうやら他人に先頭を引かれる事は
彼らのプライドが許さないらしい。
教訓5:ドラフティングは恥である。
そしてキャンプ。ちょっと見にくいけど右手に見えるのが
リネさんのテント。多分ですけど6人用ぐらいのサイズです。
「このテントならガールフレンドも呼べるぞ、わっはっはっ」
と豪語されておりました。
教訓6:テントはデカイほうがよい。
でも、6テンは寝るのは快適でも、
畳んだときにデカすぎます。
↑リネさんが縛り付けてる黒い塊がテントです。
もはやサイドバックに入らないサイズなので
バックの上に直接縛り付けてます。
それにしてもリネさんは荷物が多い…。
広げると直径1.5mぐらいありそうなゴルフ用の傘が目を引きます。
(リネさんの顔の前にニョキっと生えてる赤いヤツ)
確かに傘は便利だけど、本当にそのサイズが必要なんだろうか…?
教訓7:荷物が多くても気にしてはならない。
そして僕が一番「こりゃいいなぁ」と思ったのがスタンド。
上の写真じゃわかりにくいけどリネさんの自転車には
スタンドがついている。しかもダブル。
普通にスタンドを立てただけだと、
ハンドルが荷物の重さに振られてコケちゃうんだけど、
リネさんはトップチューブから伸ばした紐を
ハンドルに結んで固定してました。シンプルです。
なぜかMTBやランドナーにスタンドをつけることは
邪道とされているんだけど、これ、絶対便利だと思う。
さすがリネさん。わが道を歩まれています。
教訓8:スタンドがあるとすごく便利
* * *
以上が僕が先輩たちから学んだ教訓です。
本当にタメになるかどうかは知らねども…。