『出世はタイミングで決まる!』は、拙著『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか 』のある読者の奥様の声から生まれた。
拙著ではビジネスマナーをとおして、「できる社員」の考え方、行動を考察したが、読者の奥さまは、「『できる社員』もいいけれど、いっそのこと『出世する人』を書いてくれれば、よかったのに」とご主人に話されたという。
それは、その奥さまも「できる人」と「出世する人」とは違うということを知っていたからである。
しかし、どのような人が「出世する人」なのか、それを表現することは、なかなか難しい。
また、「出世する人」を描いた場合でも、それは多くの場合、「出世した人」からの分析ではないかと考えている。
しかし、厳密に言うと「出世する人」と「出世した人」は違う。
「出世した人」は結果である。
そして、私たちは「出世した人」の特徴を示されることには、なにか結論を先に示されたような気がして違和感を持つ。
だが、私は、この「出世する人」の体感は、実は多くのビジネス書作家より、みなさんの方が持っていると思う。
それは、みなさんは、よく「あの人は偉くなるぞ」とか「あの人は役員になる」と話しているからである。そしてその予想は当たることが多い。
しかし、問題は、みなさんはそんな「出世する人」の体感を持ってはいるが、その体感を表現しようと思うと、なかなか難しいことにある。
私は、出世について重要なことは、まず原理原則をよくおさえることだと思っている。その原理原則は、とかく忘れがちになっている行動基準である。
そして、もう一つは、どのような形のとき出世するのか、また、どのような形のとき出世を逃すのかを、自分の頭の中にしっかり叩き込んでおくことが必要だと思っている。
その切り口は、いろいろあると思うが、私はその切り口をタイミングに求めた。
最後にこの本を書いた私の本音を言えば、私はこの本を書き出すのに相当勇気を必要とした。
しかし、私を原稿用紙に向かわせたのは、頑張っても、頑張っても出世という壁に当たっているみなさんの思いである。
そんな思いをしているみなさんに、この本が少しでも参考になったならば幸いである。
(画像はお借りました。『出世街道』は「東洋の魔女」と呼ばれ東京オリンピックで金メダルを獲得したバレーボール日本女子チームの心を支えたという。以来、多くの人に歌い継がれている)
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』から抜粋
(おわりにから)
本の目次:http://ameblo.jp/mamoru-gijutsu/entry-12172140375.html
2016年7月3日発売
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
※ビジネスマナーをとおして「できる人」の考え、行動を考察
※営業女子がポイントゲッターになる方法
企業で働く 営業女子が輝く35のヒント
ブログとはちょっとタッチが違う
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