私は、上司は部下から100%好かれることは、ぜったいに不可能であると思っている。
それは、一つには部下全員から好かれることはないという意味がある。
そして、もう一つには、上司を慕う部下でも、その部下は上司の性格など全部が全部を好きになることはありえないという意味である。
みなさんがある上司を慕っていた場合でも、その上司の全部が全部を好きだったわけではなかったはずである。きっと好きになれなかった部分もあったと思う。
しかし、上司は意外にこのことを忘れ、すべての部下から好かれようと思い、また自分のことを100%好かれたいと思っている。
こう思う上司は昔からよくいた。そういう上司は、部下といつも一緒にいないと不安になり、仕事を終えてもたえず部下を飲みに誘うタイプだった。
しかし、最近の部下に好かれたいと思う上司は、ちょっと昔のタイプとは違っている。
最近の部下に好かれたいと思う上司は、ことのほか部下の目線、部下の気持ちを大事にする。
つまり、最近の上司は、部下に好かれたいと思っていると言うよりは、部下に嫌われたくないと思っている。
部下目線で考え、部下の気持ちを大事にすることは、もちろん必要なことである。
しかし、その結果、まったく部下と同じようなことに不満を持ち、同じようなことで悩み、同じような行動をとってしまうことがある。
そして、部下と一緒に問題にまで巻き込まれてしまう。
(画像はお借りしました。石原詢子さんの『出世街道』です)
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』から抜粋
(第五章から)
本の目次:http://ameblo.jp/mamoru-gijutsu/entry-12172140375.html
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