ローマにある某国立研究所で秘書兼アシスタント(要するに何でも屋)として働いたことがある。
短契約で働いたのだが、そこの人々の働き方にオドロキの連続であきれると当時にうらやましいナとも思ってしまった。
働き方といってもどういう契約で働いているかで違い、以下の3つのタイプ(カースト)に分かれる。
1.終身雇用組
2.長期雇用組
3.短期雇用組 (私が属していた身分。)
2,3の人々は雇用契約が無限ではないため、契約の期限がちかづくとみなナーバスになり、契約が更新されなかったらどうしようと明日におびえる日々が続く。
特に私のように2ヶ月ごとに契約が更新されている人々は次の更新がきまっても求人広告とにらめっこである。
今回は1の終身雇用組のその中でも研究員じゃないオフィスワーク連中の驚くべき生態にクローズアップしてみる。
特徴: 働かない。
就労時間: 契約書上 7時間半 実際 5時間以下???
(コーヒータイム: 午前午後各1回平均30分ほど費やす。 ランチタイム:少なくとも1時間 廊下ですれ違ったときに出会う同僚とのおしゃべりタイム: 1時間以上)
例: ある公文書記録係の1日
8時: 出勤 *光の速さでタイムカードを押す。
8時15分:コンピューターをつける。
8時30分:(個人)メールのチェック。
8時45分:同僚とッ研究所内のbarでコーヒータイム
9時20分:机の上に溜まった記録すべき書類を眺める。
9時45分:新たな書類が届くがインターネットで忙しい。(もうやることがいっぱいあって大変だわとのたまう。)
10時30分:書類にやっと手を伸ばしまいスローモーションのような動きで仕事をすすめる。(同時にインターネットでも情報収集を怠らない。)
11時45分:なぜかどこかへ姿を消す。
12時30分:書類を持ってきた人々に嫌な顔をする。(ねぇ、今何時か知ってるの?もうすぐお昼の時間なのよ。とのたまう。)
13時00分: --------昼食---------
14時15分:自由時間????(インターネットでの検索、隠れてDVD、オンラインテレビ鑑賞
しているときもあり!PCのモニターの位置が変わりしっかり音が聞こえる。)
14時55分:そわそわし始める。身支度も開始。
15時15分:PCを消す。
15時27分:タイムカード刻印機の前に行く。
15時30分:タイムカードを押す。
残業:残業しても支払われないが、その分同じ月の労働時間に足すことができる。XX日に早退したいなーと思えば、前々からザンギョウして時間を稼ぐ。(レクリエーション活動(インターネットなど)で時間をつぶす。)
その他:雨の日
は病欠が増える。
税金がこんな形で使われているのはやるせない。