有頂天家族 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

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森見登美彦さんの「有頂天家族」を読みました。

狸の名門・下鴨家の三男・矢三郎兄弟と宿敵ともいうべき夷川家との抗争を中心に天狗の赤玉先生、人間なのに何故か半天狗になった弁天、矢三郎の元許嫁の海星など個性的な連中が事件などに巻き込まれながらもやんややんやと日々を謳歌している感じがいいです。

「すべては阿呆の血のしからしむるところなり」が弥三郎の亡き父の口癖。「面白きことは良きことなり!」はその血を受け継いだ主人公弥三郎の口癖。愛おしき狸たち。年老いて霊力落ちぶれた赤玉先生もいいキャラだし、先生を振り回し続ける弁天も。

特に赤玉先生と弥三郎のやり取りは私のツボに嵌って、読みながら何度も声を出して笑ってしまいました。面白かったです。

もう続編も出ているのよね。早く文庫にならないかな・・・