【Wedge 2017年3月号】「成年後見」のススメ　

Wedge 2017年3月号が成年後見を特集しています。

「成年後見」のススメ　認知症700万人時代に備える

あと８年で高齢者の５人に１人が認知症という時代がやってくる。
成年後見制度が始まって１６年が経ったが、その利用は進まず、地域格差も出ている。
「後見先進地域」から、認知症社会への備え方を探る─。

最近、成年後見制度を批判する雑誌や番組が多い中、成年後見の「ススメ」という題名に惹かれて購入し、読んでみました。

感想としては、かなりしっかりと取材して書かれた良い記事だと思いました。

新井誠先生（中央大学法学部教授）、大貫正男先生（リーガルサポート相談役）のコメントも掲載されています。

一番興味深かったのは、成年後見制度利用促進委員会の「中核機関」の運営主体をめぐる議論の部分です（p17）。

また、「先進地域」である品川区、大阪市の成年後見の拠点作りについて取材し、それぞれの実情がかなり詳しく記載されていて参考になりました。

親族後見人の手記「葬式代は後見人が自腹っておかしいやろ！」は、親族後見人と家庭裁判所との攻防（？）が赤裸々に描かれていて、親族後見人の方も読めば共感できる部分も多いのではないでしょうか。

成年後見制度の課題を把握し、今後を展望できる記事です。

成年後見制度に関心のある方には、一読をお「ススメ」いたします。

（東京ジェイ法律事務所司法書士　野村真美）

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