中野雄次ガラス展、展示の様子 | Mamica - Galeria Ceramica y Cafe

中野雄次ガラス展、展示の様子

 

今回DMに掲載されている、新作の黒碗。

黒といっても、光に透かされると微妙に紫で、とっても素敵な色です。

カタチも小鉢のように端が立ち上がっているため、汁がある料理でも入れられ、便利ですし、

光を通しやすいようです。

冷たい料理、

前菜、あえもの、つまみ、そうめん(つゆを少なめにいれるのもよいのかもしれないです)、杏仁豆腐、プリンやババロアなど、アイスクリーム、デザートなどなど。

黒や茶色以外の、料理がはえるとおもいます。

黒っぽい器は、つかってみると実はとても料理映えがするのです。

 

 

同じ黒いガラスでも、紫がかったものであったり、またカタチ、薄さ、吹きかたつくりかたなどによっても、

色の見え方、濃淡がかわってくるのだそうです。

 

つかっていたり、灯、日差し等によって、

ふっと、微妙な色あいがでてきたりするのも、ガラスのたのしさかもしれません。

 

うすい紫とピンクの間のような色の、大皿。

こちらは私個人的には、水を張って、植物を浮かべたり、花を生けたりして楽しみたい一品です。

 

ちょっとつる系の植物を、花等を組み合わせ、涼を生ける、感じになりそうです。厚みも適度で、厚過ぎず薄すぎず。

 

西洋的、和風、いずれの植物やフラワーアレンジなどにもあいそうですね。

バラを浮かべたりしても素敵そうです。

 

 

中に水を張って浮かべた植物が、見えるのが、ガラスのよさですね。

 

 

こちらの花器もとてもすてきです。下の方に泡のような気泡が入っていてます。口が大きくて、洗うのにもいけるのにも便利なかたちになっています。

こちらも今回の新作のカラーリップ。小鉢。

乳白色のレトロなガラスの口に、リップのように色ガラスが吹いて巻きつけてあります。

乳白色のガラスも、それぞれ違った色のものを使っています。

赤も種類が微妙に違います。

昨年出品された ちょこどん をもう少し大きめの小鉢にし、本体もちょこどんよりは少し薄めに乳白色のガラスを伸ばしている感じがします。

風鈴やミルクガラスの大正モダンのようなランプシェード、等を思い起こさせ、

古き良き、アンティークや骨董ぽいような、レトロな匂いも少しして、とてもすてきです。

 

中野雄次さんの作品には、

倉敷でガラスの修業を積んでらしたころの片りんというか、名残のような、

趣、レトロっぽい懐かしいような温かみのある部分、

と金沢にその後移り、すきっと洗練されたスタイリッシュのような部分と、

両方の要素があるところがとても素敵で魅力的です。