まめ放言(2015.8.28) | マメタイムスのブログ

まめ放言(2015.8.28)

▼24節気の1つ 「処暑」 が過ぎ、 めっきり涼しくなり、 初秋の訪れを感じさせている。
▼今年の夏は非常に暑かった。 この影響を受け、 全国で約1万2千人が熱中症で救急搬送された。 須賀川地方広域消防組合管内でも今年は、 統計を取り始めてから最多の熱中症による搬送件数だった。
▼高齢者にとっても過酷な夏だった。 熱中症に対する抵抗感も弱くなっていることもあり、 年齢を重ねることで、 肉体的な衰えには抗う術もない。
▼高齢者は年を重ねることによって若さを失っていくが、 一方で知識や経験を積み重ねている。 その時代、 その時代に燦然と輝く功績を残していく人も多い。
▼今年、 戦後70年の節目を迎えた。 戦争は遠くなりにけり、 戦争を知っている人は80歳代以上の人だけである。 市内小作田の本紙・随筆執筆者・石井辰美さんが自身の戦争体験をまとめた歌集 「戦 (いくさ) 遥 (はる) けし」 を出版した。
▼石井さんは今年88歳で米寿を迎えた。 16歳で練習生として入隊、 終戦まで戦闘機の飛行兵として国内の航空隊を移動しながら任務を果たし、 傍ら多くの戦友の死を見つめてきた。 戦後、 70年の節目となる今年、 石井さんの歌集は、 戦争のむなしさと悲惨さを訴えている。 公民館などに設置してあり、 是非一読してもらいものだ。