まめ放言(2015.1.29) | マメタイムスのブログ

まめ放言(2015.1.29)

▼須賀川市にあるJT東日本原料本部の葉タバコ処理工程を3月末に廃止することが27日の本欄で報じられていた。 現在、 タバコは嗜好品ではなく健康に最も悪い有害物質であると医療関係から言われて20年ほど経つ。
▼それまでのタバコは嗜好品ばかりでなく、 国の基本財源の一つであった。 これは国だけでなく地方財政にまで大きな影響を及ぼしていた。 須賀川市などでも 「タバコは市内で買いましょう」 とのスローガンを掲げていた。
▼市役所の会議室、 公共施設などあらゆる場所に灰皿が置かれていた。 タバコ有害説が出てから多くの事務所から灰皿が消えた。 公共の乗物も禁煙となりタバコを吸わない人にとっては乗心地も良くなったという。
▼だが、 須賀川にとってのタバコは江戸時代から続いてきた一大産業だった。 江戸時代に始められた三・八市は月に6回開かれた。 主な取扱品は石川、 田村地方で生産されていた葉タバコであった。 それに町では運上金 (税金) を課していた。
▼葉タバコの扱量が多かったのは、 その葉を加工するタバコ屋が多かったという事だった。 明治30年代タバコ専売法が出来た時、1県1工場ということだった。 だが、 福島県には郡山と須賀川に設置された。 それには 「須賀川煙草」 が物を言ったようだ。