愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
芥川龍之介の文芸評論を読んでいて、興味深い言葉を見つけました。
「単純さは尊い。が、芸術における単純さと云うものは、複雑さの極まった単純さなのだ。〆木をかけた上にも〆木をかけて、絞りぬいた上の単純さなのだ。」
「危険なのは技巧じゃない。技巧を駆使する小器用さなのだ。小器用さは真面目さの足りない所をごまかしやすい。」
珈琲は、芸術というほどのものではありませんが、やはり、余分なものを絞りぬいたあとの単純さに到達したものが、本当の混ざり気なしの珈琲だと思います。
余分な技巧で誤魔化してはいけません。小器用な小手先の技に走ってはいけません。真面目に向き合えば、とことん単純なものになっていきます。