雛鍔の奥さん | 自家焙煎珈琲 豆散人アルジの公式ブログ 珈琲と日々

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愛知県豊明市にある自家焙煎珈琲店 豆散人(まめさんじん)のアルジが、珈琲のこと、お客さんのこと、日々の思いなどを気ままに綴っております。 (旧 ほちほち日記)

愛知県豊明市からこんばんは。

自家焙煎珈琲豆散人アルジです。



 落語で「雛鍔」という噺があります。


大名屋敷の若殿さまが、お付きの三太夫とともにお庭の散歩をしていて、穴開き銭を拾います。若殿さまは、銅貨など見たことがないので、三太夫に「これは何か」と聞きます。三太夫は、「一向に存じません」と答えます。



若殿さまは、「これはお雛様の刀の鍔であろう」と言います。

三太夫は、「卑しいものでございます。お捨てになりますよう」と答えます。




これを見ていた植木屋さんが、いたく感心をして、家に帰って真似をして可笑しなことになる、というお話です。



いつも豆を買いに来てくださる若奥さまで、立ち居振る舞いが、昔風に言うと、華族様ではないかと思うほど、ゆったり優雅で上品な方がありまして、いつもこの「雛鍔」の若殿様を思い出します。


階級を云々するのは好きではありませんが、育ちは争えません。アルジなどは、いつもお金が落ちていないか、地面を見ながら歩いているようなものですから。



その雛鍔奥様が、今度、お隣の県に引っ越されるそうです。

でも、行ったきりではなく、一時的なもので、また戻って来られるそうなので、よかったです。


あちらでも、良い珈琲豆を入手できるところがあればいいのですが・・。