愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
落語で「雛鍔」という噺があります。
大名屋敷の若殿さまが、お付きの三太夫とともにお庭の散歩をしていて、穴開き銭を拾います。若殿さまは、銅貨など見たことがないので、三太夫に「これは何か」と聞きます。三太夫は、「一向に存じません」と答えます。
若殿さまは、「これはお雛様の刀の鍔であろう」と言います。
三太夫は、「卑しいものでございます。お捨てになりますよう」と答えます。
これを見ていた植木屋さんが、いたく感心をして、家に帰って真似をして可笑しなことになる、というお話です。
いつも豆を買いに来てくださる若奥さまで、立ち居振る舞いが、昔風に言うと、華族様ではないかと思うほど、ゆったり優雅で上品な方がありまして、いつもこの「雛鍔」の若殿様を思い出します。
階級を云々するのは好きではありませんが、育ちは争えません。アルジなどは、いつもお金が落ちていないか、地面を見ながら歩いているようなものですから。
その雛鍔奥様が、今度、お隣の県に引っ越されるそうです。
でも、行ったきりではなく、一時的なもので、また戻って来られるそうなので、よかったです。
あちらでも、良い珈琲豆を入手できるところがあればいいのですが・・。