最近、「働く母」がfeatureされたCMが多くて
良く目にするんだけど、どーーーも納得がいかなくてもやもやするので書いてみる。
少し前に、この味の素のCMがtwitterのママさん界隈で話題になりました。
味の素KK 企業広告 「日本のお母さん」篇(60秒)
これね、お母さんは朝から晩まで働いてすごい!
(そんなお母さんをちょっとだけ助ける味の素です)みたいなCMなんだけど
見るとこのお母さん、働いてるんです。シングルマザーかな?と思いきや
途中にちらっとお父さんらしき人が後ろに居るのでどうやら共働きのようで。
このCMを見て、少なからずモヤモヤを感じた人が多かったみたいで
「なぜ共働きなのに家事を全てお母さんがやっているのか」
ということが議論になってました。
(もちろん純粋に「お母さんってすごいね」と感動している人も多かったんだけどね)
このCMの根底には
「(共働きであろうと)家事は女性がするもの」
「お母さんはすごく大変だ(でもそれが美しい)」
みたいな価値観が流れている気がするんだよね。
なんだか「母とは、こうあるべき」と言われているようで
こうして忙しくしてなんでもやるのが「正しいお母さん像」と言われているようで
なんだかモヤっとしたの。
そして一昨日くらいに知ってかなーーーり憤慨したのがこれ。
ヘーベルハウスのCMなんだけど
「夫が家事を手伝うのを妨げてるのは妻の家事ハラ発言!」っていう
妻が夫が家事を手伝ってもダメ出ししちゃってそれが夫のモチベーション下げてる、みたいな内容。
【妻の家事ハラ白書】総集編 - YouTube
これね、付随する記事があって
共働きの夫婦にアンケートを取ってるんだけども
妻の家事ハラ白書 | ヘーベルハウス - 旭化成
「夫は家事を【手伝う】」って表現なんだよね、共働きなのに。
そして、家事のモチベーションを下げる家事ハラ発言は
妻から夫にだけ行われる、って前提でアンケート取られてる。
いやいや、お洗濯にこだわりのある旦那さんに怒られる奥さんだっているだろうし
旦那さんの方がお皿洗いが上手って家庭もあるよ?
これもさ、前提条件として
「家事はそもそも女性がするもの」
っていう意識が根底に流れてるよね…
もうね、この調査は色々とひどすぎてほんと憤慨した。
制作者がよっぽど奥さんにひどいこと言われて恨んでるとしか思えない。
で、そこへ来て最近また話題になったのがこちら。
ボンカレーのCM。
自分の子供時代を思い出して
自分の母親と自分を比べて、「私ってちゃんとできてるかな」と悩むお母さん。
「ねえ、お母さん」篇 山崎まさよし ボンカレースペシャルムービー - YouTube
確かに、「お母さんの偉大さが分かった」ってくだりはじーんとくるし共感できるんだけど
この人、働いてるのよね。そしてお母さんはどうやら専業主婦(服装からして)
そもそも比べる対象が間違ってるし、同じだけの家事をできるはずがない。
それになんかね、このCM暗い!
そんなに何でも完璧にやろうとしなくてもいいのに!
そしてこのCMも
「お母さんとはかくあるべき」
「家は常に美しく、料理は常に手の込んだものを作るのが良いお母さん」
という理想のお母さん像を押し付けられている感じがする。
3CMとも、全て、専業主婦ではない、というのがポイント。
現代では共働きの家庭が増えている、という状況を反映しているのにもかかわらず
家事の分担についての意識は専業主婦がスタンダードだった時代のまま。
女性の社会進出を推進したり
積極的に女性を採用しようとか、企業はコンプライアンス向上のために
色々と取り組みをしている企業が多い中
そしてこの3社もきっと「働く女性」に訴えかけたくてCMを作ったのだろうに
なんだか…どうも納得できなくってもやもや。
そして、1社だけじゃなくて複数の会社が
おんなじようなCM作ってきちゃうことにも、がっかり。
お母さんって、大変じゃなきゃいけないんですかね?
ワーキングマザーは、髪振り乱して頑張ってなきゃいけないのかな?
うちなんて家の中は人が来なかったらぐっちゃぐちゃだし
毎朝子どもにも怒ってばっかだし帰りが遅かったら晩御飯なんて作らない。
送り迎えだって夫に手伝ってもらってるしね。
でも、それなりで、家族は楽しくやってるよ。
そんなにお母さんに「大変」とか「可哀そう」なイメージ持たないでほしいな~
なんだかな~~
ママブロネタ「仕事&夢」からの投稿
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