ススキの穂にも霜が降り――
全てが白く、その高原は柔らかく凍っているかのように見えた。
そしてカブもまた凍っていた(^^;
6:00 曽爾高原のキャンプ場で迎える零下の朝である。
カイロを張りまくった寝袋の中はそれなりに暖かかったが、それでも早朝には足元が寒くて目が覚めたり><
去年の今頃は暖かい布団の中で目を覚ましながらも“寒いよー布団から出たくないよー”なんて思っていたっけ・・・家とか布団とかファンヒーターとか、どんだけ贅沢だったんだ( ̄□ ̄;)
それでも家で迎えていたあの暖かい朝と、氷点下のキャンプ場で目覚めた今日とを比べたら充実しているのは明らかに今日だったと思う。
と言っても今日に限っては寒過ぎてすぐには寝袋から出られなかった><
15分ほどもぞもぞした後ようやく這い出し、お湯を沸かして生姜湯を飲んだ。
寝袋に貼っていたカイロを剥がし、今度はそれを体中に張り付けて早朝の曽爾高原に向かう。
だからもー綺麗過ぎるって(*´Д`)=з
実は朝日の差す曽爾高原をイメージして来たのですが、高い丘を東に臨むそこはなかなか朝日が差し込むことがなく。
でもそれが逆に良いのかもしれない、いつまでも朝の空気の残る中で昨日とは全く表情の違う真っ白なススキ野原がそこにあった。
夕暮れ時、金色に輝くそれは夢の中のようだった。
深夜、月明かりに照らされた高原もまた夢のようで、
早朝、全てが凍った一面白の世界もまた夢みたいだ。
昨晩は月を見ながら歩いていたらぬかるみにはまってしまったのですが、今朝はそんな心配もなさそう。
ススキも、水も、土も、全てが凍る高原をひとり歩きます。
ここにようやく陽が差し込みはじめたのは8:30を過ぎた頃だった。
陽が当たったススキはまず白いままキラキラと輝き、その後パチパチという微かな音を立てて霜が解けてゆく。
解けた霜は水滴として虹色に光った後、徐々に消えて温かみのあるススキ色に戻ってゆく。
陽の差した場所から徐々にその白色が空気中に溶けていくような感じなのだ。
これもまた・・・いや、もう全部好きだ><!!
十分に高度を上げた太陽の下、黄金色のススキ高原に戻ったのは10:00近くだった。
ぼー・・・ (*´Д`)ハッ!
もう10時か。
名残惜しいけどそろそろ行かなきゃかな><
寒いのは大嫌いだ。
面倒くさいことも大嫌い。
そんな自分に氷点下のキャンプを決意させ、滅多に出さない三脚を持って何度も何度も足を運ばせ、深夜と早朝にわざわざ起きてでも見たいと思わせた場所。
寒さも、眠さも、この日ばかりはどうでもいいと思った。
本当の旅の終盤に凄い場所に出逢えたと思う。
ありがとう、曽爾高原!!
駐車場に戻るとあのおばあちゃんとおじいちゃんが居た。
お礼を言って出発です!
さてと、ここからどこ行くかな~。
・・・
滋賀県まだ行っていなかったな、よし滋賀県で琵琶湖とひこにゃんでも見とくか(・ω・)
というわけで山中ぶった切りコースで滋賀県へ向かいます。
やはり相当変なコース取りだったのか><
距離的には大したことないのですが、何度も道を確認しながらようやく滋賀県に辿り着いたのは夕方。
ああ、もう彦根城行ってもひこにゃん居ないんじゃ・・・orz
今日は午前中でお腹いっぱいだったし、もう彦根城も琵琶湖も明日にして休んじゃえ!
ってことで本日は彦根城付近のネットカフェで就寝(^^)
明らかに寝不足の今日、
暖かい店内と柔らかいフラットシートで爆睡です。
2012.11.28
■走行距離:110km
■天候:晴れ
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