4:30 アラームで目が覚める。
少し肌寒い。
服装は出発直前まで迷った。
「富士山の寒さナメんな」という情報と「日登りなら長袖1枚で十分」という情報がネット上を錯綜しているためだ。
色々考えたが自分は寒がりなのでやはり寒さ対策を優先した。
インナーに長袖のヒートテック1枚、いつも着ているグレーのパーカー、その上に冬用の黒いジャケットを羽織って出発だ。
リュックの中にはカッパ上下も入っている。
5:10 朝焼けを見ながらキャンプ場を出発した。
まずは富士宮登山口五合目まで向かうのだが、果たして坂道に弱いリトルカブでも登りきれるのか?
ずっと不安だった。
勾配は見た感じそれほどキツくないのだが、3速で走るカブはだんだん速度を落としてゆく。
「頑張れ、頑張れ!」
“ごめん、ちょっとキツくなってきたかも”
「そうだよね、でも3速でここまで来れたんだもんスゴイスゴイ!
じゃぁ2速に落とすよ?」
“うん。あ、2速良い感じ。まだ登れそうかも”
「ようし、がんばろう!」
“ああ~、でも一昨日箱根の七曲り越えられなかったからなぁ><
あそこ同じくらいの勾配じゃなかった?”
「同じ10%でもあそこはアホみたいなカーブがいけないんだよ。
それに今日は重い荷物もないから大丈夫だよきっと!」
そう、今日この道をきっかけにリトルカブと会話ができるようになりました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
その後も「がんばれ~」とか「あと3kmだって!」「あと1kmだよ~」とカブに話しかけつつ五合目駐車場に到着!
「よく頑張ったね、エライエライ!」ナデナデ・・
いやほんと、坂の苦手なこの子がよくここまで登ってくれたよ><
さあ、今度は自分が頑張らねば!
バイクを無事駐車場に止めると、そこには見覚えのある顔が・・・
ねぶた祭りでお世話になった静岡県民の“ハト王子”です!
――昨日のメール――
まめ「今富士宮~。明日富士山のぼりますよ~」
王子「へ~、俺も登ろうかな~」
ちょw静岡県民の富士山のハードルww
“明日映画見に行こうかな”くらいの感覚で富士登山w
特に一緒にというわけではなく、各自マイペースに登っていきました。
まずはゆるやかな砂礫の道。
一度はリュックにしまった一眼レフはすぐに取り出し、結局登山中は終始首からぶら下げていた。
そりゃぁ重さはハンデだけど写真のない登山なんてただの苦行になっちゃうし。
すぐに見えてくる六合目。
ここまでは楽勝!そう、ここまでは。
六合目を過ぎるとだんだんとゴツゴツした岩が増え、傾斜もキツくなってゆく。
7:00を過ぎた頃からだろうか、突然爆発音が響くようになる。
その音は眼下に望む草原地帯、写真左の黄緑色の部分からだ。
自衛隊の演習場として使われているらしいここからはその後も時折爆発音が響く。
普段聞き慣れぬその激しい音に、他の登山者も「いつでも戦争できそうだな・・」と漏らすほど。
音に驚き目をやるとこの距離からでも分かるほどの白煙も上がっていたりする。
7:00 新七合目到着!
ここでももう菓子パンの袋はパンパンだ。
ハト王子には追いついたり追い越したり、また追い越されたり。
後になって気づいたのだが、王子の手に持たれたビニール袋は時間が経つにつれてどんどん大きくなってゆく。
なんと富士山のごみ拾いをしながらの登山!
いや、素晴らしい!自分のことでいっぱいいっぱいな自分はそこまで気が回らなかった><
下を見れば、たかが七合目でも自分を褒めてあげたくなる光景だ。
個人的にはここらへんが一番景色や道に変化がなく、気分的につらい道のりだったかな。
余談であるが、私の登山スタイルは“ガンガン行こうぜ”タイプだと思う。
行けるときはどこまでも休みなしに突き進み、息もできないくらいになったらたっぷりと長い休憩を取る。
こまめに短い休憩を挟む“いのちを大事に”タイプの人とは一緒に登山できなさそうだ(^^;
自分は富士登山前に詳細レポが読みたかったのだけど、なかなか見つからなかったので・・・
“登りたいけど実際どうなの><?”と思っている方(特に単独で登る女性)の参考になればとタイム等も交えてできるだけ詳しく書いています。
さて、次は九合目!ですが今日は
すごく画像が多い&長いので後編 に続きます!
↓楽しんで頂けたら応援クリックお願いいたします(^^)
送料無料 |