不妊治療では、第一子は夫婦の自然な営みで妊娠しているのに、二人目がなかなかできないという二人目不妊のケースをよく聞きます。

その件数が増えている現状もあり、大阪の園田桃代ARTクリニックではその考察を行ない、発表をしています(2013年 日本生殖医学会学術総会)。

不妊治療の現場でも第二子不妊患者は増加していて、その治療方法の選択に医療者側も患者側も迷うことが多々あるようで、それらを自院の治療実績から分析。
第二子不妊における検査および治療経過について第一子不妊と比較検討を行なった発表です。
このデータを表にしましたので、ご覧ください。

 

 

結論として、
 

右矢印二人目不妊は一人目の不妊と比べ、年齢およびそれに伴うと思われる卵巣機能の低下は認められるものの、治療期間は比較的短期で妊娠成立していること。
 

右矢印なかでも4人に1人は一般不妊治療でなく、体外受精に移行しての結果であるため、状況にもよるが、二人目不妊の治療は体外受精の選択も考慮しながら進めるべきであること。

右矢印また、二人目不妊の場合でも男性因子が多く存在しているため、精液検査は必須であり、積極的に進めるべき検査であること

を指摘しています。
これらから、二人目を希望するも不妊が疑われる場合は、できるだけ早く病院に行き、夫婦それぞれの検査をしっかりして治療に臨むのが良いと言えるでしょう。