不妊治療情報センター・funin.infoでは、年に1回、大規模な体外受精に関する調査をし「全国体外受精実施施設完全ガイドブック」にまとめ、発行配布をし、サイト「Quality-ART」でご案内しています。

この調査で、体外受精を受ける夫婦の原因としてもっとも多かったのが「女性側の原因」、次に「一般不妊治療で結果が出ない」、そして「男性側の原因」でした。

 

女性側の原因で一番多いのは、「年齢に関すること」です。
これは、男女の結婚年齢が上がったことで出産年齢も上がってきたことが関係していると思われます。
次に多いのが「卵管に関すること」で、これは性感染症であるクラミジア感染症が増加していることも1つの要因のようです。
次に「排卵に関すること」で、年齢が高くなるとともに起きる卵巣機能低下や、無理なダイエットによる月経不順、ストレスなどが要因となっています。
また、もともと月経不順や排卵障害を持っていた方も含まれていると考えられます。

 

男性側の原因としては、半数以上が「造精機能に関すること」です。
これは、精子をつくる機能に問題があるケースですが、原因がわからないことも多く、原因のわかるものとしては「精索静脈瘤」があげられます。
次に多いのが「精路通過に関すること」で、これは精子の通り道になんらかの障害、問題があるケースですが、先天的なもの、また鼡径ヘルニア手術による後遺症やクラミジア感染症などが要因となります。
次にあげられるのが「性交障害に関すること」で、性交ができない、また腟内で射精ができない、勃起しない、勃起が続かないなどがあります。
原因として、ストレス性のもの、また機能的なもの、糖尿病などの病気が関係しているもの、それらが複雑に絡み合っているものがあります。

 

体外受精を受ける夫婦の原因は、さまざまあります。
ここにあげられる原因が1つだけでなく、2つ、3つと重なっていることも少なくありません。女性の年齢が体外受精を受ける原因になっているケースはだんだんと増加してきています。

 

星より詳しい情報は、i-wish ママになりたい 体外受精と顕微授精2016 を是非、お読みください。