結婚して1年、不妊治療も1年になります。夫婦ともに45歳と遅い結婚でしたので、子どもが授かればラッキーと思って治療をはじめました。これまで2回の胚移植をしましたが、いずれも着床せず。現実は厳しいのだなと感じていますが、妻は意欲的です。原因は、たぶん年齢で、私は、これ以上やっても妊娠することなく、むしろ妻のからだが心配です。また、正直なところ、これで妊娠、出産しても、子どもをいつまで元気に育てられるのかと不安にもなります。子どもが授かっても、子どもが5歳になる前に自分は50歳を過ぎ、成人になる前に定年を迎えます。それにも不安が出てきました。

 

*45歳

 

 

 

女性の年齢から言えば、40歳を越えると、妊娠はとても厳しくなります。
出産までたどり着くとなると、数%の確率になってしまいます。ですから、45歳という年齢を考えれば、相当厳しいと言わざるを得ません。
ただ、可能性はゼロではありません。それをどう捉えるかだと思います。
まだ月経があって、排卵があって、採卵ができるのであれば、妊娠は可能かもしれません。また、その約半分以上は流産になりますが、半分ほどは生まれてきます。
そして、受精卵の染色体異常になる確率が上がることから、若いご夫婦から比べると、障害を持ったお子さんが生まれてくる確率が上がります。
これからの人生設計、生活のこと、さまざまなことを考えると心配はつきません。
でも、お子さんが生まれれば、それは現実的な問題、育てていかなくてはならないのですから、その時の自分たちの置かれた環境の中で、どうにかして育てていくしかありません。それは、両親が何歳であっても変わりはありません。
若ければ、若いなりの悩みもあるでしょうし、年齢を重ねれば、重ねただけの悩みもでてくるでしょう。
あなたの心配していることも、現実的に起こってくる問題ですよね。
子どもが5歳のとき、自分は何歳か。子どもが成人するときに、自分は何歳か。
男性は、家族を養っていかなければならないという責任から、その先々を現実的に考えなければならないですよね。その観点を、奥様と一度、話し合ってみて下さい。
不妊治療を続ける、続けないということも含めて、治療をして子どもを授かった、その先のビジョンを2人で具体的に考えてみるのには、とてもいい機会なのではないでしょうか。
十分に話し合ったうえで、今後の治療をどうするのか、その終結も見据えながら不妊治療を考えられたらいいと思います。


*Advice みなとみらい夢クリニック



貝嶋 弘恒 医師

i-wish ママになりたい 赤ちゃんに会うために

 i-wishママになりたい赤ちゃんに会うために