小学3年生になった次男K。
クラス替えがあり、新しい友達にも慣れてきた5月のことです。
「おかあ、まぁ、なんて言うか…、あぁ、やっぱ、恥ずかしいから、いいや」
と何度もいいよどむのですが、結局は黙っておけないのがKの性格です。
「まぁ、えーっと、K君にも、好きな女の子がいるってこと、だよ」
私は、かなり照れながらもうれしそうなKをまぶしく思いつつ、
「好きな子がいるって、それはとてもステキなことだね。K君の好きな女の子は、何て名前?」
の問いかけにも、またもや何度もためらうK。
「えーっ、だって他のお母さんとかに言っちゃいそうだもん」
「Kがやだってことは、おかあはちゃんと秘密にするよ」
「うーん、えっと、Bさんて言うんだよ。へへっ、可愛いよー。」
Kのときめきが私にも伝わり、ほのぼのと幸せな気持ちでした。
それから、しばらくして、Kが遠足の集合写真を持って帰ってきました。
家族でその写真をみながら、Bさんを探すことに。
考え込む夫と長男G。
私は一通り見て、ピンときました。
「この子?」
とKに聞くと
「うわーっ‼︎当てられた!」
母のカンは鋭いものです。
子供たちが、隠し事しても、何か隠してるのは分かります。
くっくっく。