初恋と母 | 手探りの毎日

手探りの毎日

9歳の長男Gと6歳の次男Kの2児の母、モコモコモコが
子育てとは…、仕事とは…、夫婦とは…、女とは…、
について、回想する、(自称)エッセーです。

小学3年生になった次男K。
クラス替えがあり、新しい友達にも慣れてきた5月のことです。

「おかあ、まぁ、なんて言うか…、あぁ、やっぱ、恥ずかしいから、いいや」

と何度もいいよどむのですが、結局は黙っておけないのがKの性格です。

「まぁ、えーっと、K君にも、好きな女の子がいるってこと、だよ」

私は、かなり照れながらもうれしそうなKをまぶしく思いつつ、

「好きな子がいるって、それはとてもステキなことだね。K君の好きな女の子は、何て名前?」

の問いかけにも、またもや何度もためらうK。

「えーっ、だって他のお母さんとかに言っちゃいそうだもん」

「Kがやだってことは、おかあはちゃんと秘密にするよ」

「うーん、えっと、Bさんて言うんだよ。へへっ、可愛いよー。」

Kのときめきが私にも伝わり、ほのぼのと幸せな気持ちでした。

それから、しばらくして、Kが遠足の集合写真を持って帰ってきました。

家族でその写真をみながら、Bさんを探すことに。
考え込む夫と長男G。
私は一通り見て、ピンときました。

「この子?」

とKに聞くと

「うわーっ‼︎当てられた!」

母のカンは鋭いものです。
子供たちが、隠し事しても、何か隠してるのは分かります。
くっくっく。