先日の日曜日は次男Kの誕生日でした。
長男Gは誕生日プレゼントに、「カパット」という最新のふでばこをプレゼントしました。
プレゼントをいつもこだわって選ぶG。おまけに無類の文房具好きです。
Kのよろこぶ顔がみたくて、夜のお誕生日会まで待てないG。
早朝から「早く、Kくんにプレゼントあげたい」とうるさいほどでした。
「じゃさ、プレゼントをあげるのはケーキのときにして、ちょっとだけ中身を見せたら?」
と提案すると、そうする!との返事。
プレゼントの中身を見たKはうれしそうでした。
お昼は、Kの強い希望でうなぎを食べにいくことになっており、
成田山までドライブです。
でかけるとなると準備が毎回かなり遅いG。
カギをかけるため私は玄関でいつまでも待機です。
駐車場の車の中では夫とKが2人で待っていました。
うなぎを食べて、成田さんの参道をめぐりました。
GとKが少し離れたときに、夫が小さな声で私に話しかけました。
「さっき車で待ってるとき、Kがね『Gちゃんには絶対言えないんだけど、Gちゃんのくれたふでばこね、クラスの女の子が持ってるのとと同じなんだよ…』だって。これ、Gにも伝えて返品交換した方がいいんじゃないかな?使ってもらえないかもしれないよりいいんじゃないかな?どう思う?」
「うーん。そうなんだ…。でも2人に任せよう。私たちが口出しすることじゃないと思う」
そうこうして、家で夕飯を食べた後、バースデーケーキを囲んでお祝いをしました。
ろうそくの火を消したあと、GがプレゼントをうれしそうにKに渡しました。
Kもとびきりの笑顔で「アイラブ、ブラザー!」とGに抱きつきました。
そのやりとりを複雑な気持ちで見ていました。
「K君、大事に使えよ!せめて中一までは使ってくれよ」
「使うにきまってるだろ!」
「えんぴつをそのまま入れると汚れるから、キャップして使えよ」
「キャップ持ってない」と答えたKにGは貸してあげるよと、5本のキャップをKに渡しました。
2人で一緒にたくさんの文房具を新しいKのふでばこに詰めて、ランドセルにしまったのです。
Kのよろこぶ顔が見たくて、プレゼントを厳選したG。あれこれ世話を焼くG。
Gの厚意が心に沁みて、がっかりしている様子を微塵もみせないK。
2人ともが、優しすぎて、私は何も言わず眺めました。
そして、良かったねと、夫に目配せをしました。