急遽決まった絵本カフェholoholoさんでの個展が無事に終わった。

10日間、多くのお客さまにお越しいただき、感謝いたします。

holoholoのスタッフの方々、ありがとうございました!

これまで書道家が絵画だけの個展をすることに抵抗感があった。

どちらが本業なのか、色々手をつけて何がしたいの?…等。

疑問や迷い、葛藤は今でも少なからずあることはある。

表現することとは、いったいなんだろうか。

なぜ。

何を…。

表現しようとしている自分。
表現している自分。
表現した、表現してきた自分。

表現した後は、何が自分に、相手に残るのだろうか。

書作品を創る時、僕は型や臨書で培った技術全て、そして、何が書きたいか等の想いをもって挑む。
頭で考えながら、「ああいう風に書きたい」、「ああしてやろう」っていう欲も出てくる。
実際はそれを乗り超えるまで書くわけだが…。

絵は全く違う。
デッサン力、技術力等は無いに等しい。

絵はもっと純粋に、無目的に、内から湧き出る細胞単位のエネルギーまでもが作品に宿されているように思うのだ。

そして、そこで得たエネルギーを書にも活かしているのだろう。

表現手段は多いほうがいいのかもしれない。

自分を活かしてくれる存在ならば。

自分が活き活きとしているならば。

「絵を描きたい」と思うなら、絵を描けばいい。

「文字が書きたい」と思うなら、文字を書けばいい。

要するに、何がやりたいかだ。

単純なことだ。

自分の欲求にとことん従って、僕はこれからも表現していく。

今回の個展はそんなことを思い起こさせてくれた。

感謝感謝。