特捜部Q Pからのメッセージ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

今度は宗教だ!

 

 

瓶詰めのメッセージ。

誘拐される姉弟。

特捜部が難事件に挑むZE!!!

おっさんスキー&ミステリファン必見。

 

被害者は、もっと幼く服も違うが気にしない!

 

 

瓶に詰まった救援メッセージらしきものが海岸に流れ着きます。

らしきものっていうのは、これが結構昔の一件で、メッセージがもうところどころ読めなくなっているから。

 

 

カールアサド、そして秘書のローセ

特捜部向きのこの事件を受け持つことになりましたが、カールさんはメンタルをイわして短期休職中。近々来るけどそれまでにこのメッセージを解き明かしとこうや。

 

 

 

さて今回の事件の中心人物である一家。

イリーアスは農夫。信心深い人なのですがたいそう貧しい。

生活のために、自分が持っていた農地を売り払って凌いでます。

子供は、マウダリーナセームウェルという姉弟。貧乏なのに文句も言わず健気なお子や。

イリーアスの家には伝道師ヨハネスが「ごめんやす」してました。

 

 

ハートチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキハート

 

 

メッセージからは「エホバの証人」という言葉が読み取ます。差出人が「P」。

過去10年さらわれた子供の中にエホバの証人絡みの子も、イニシャルがPの子もいません。

 

 

トレクヴェと言う少年が、エホバの証人で宗教活動のため突然学校をやめていた事実を掴み、早速トレクヴェに会いに行くカールとアサド。

トレクヴェにお兄さんからの手紙を受け取ったと伝えますが追い返されます。

でもカールとアサドは信じてました。トレクヴェが有益なネタを提供してくれることを。

 

 

やはりトレクヴェは兄のポール(P)と監禁されていた事実を話してくれるようです。兄がハサミで殺されたことも教えてくれました。

何より驚きなのは、子供が行方不明になっているのに、両親は届けていなかったのです。

神に頼りすぎて。

そらデータに載らん訳や。

 

 

 

学校帰りのマウダリーナとセームウェルは、ヨハネスに「家まで乗っていかないか」と誘われ、一旦断りますがついうかうかと車に乗ってしまいます。

子供のことです、誰が責められるでしょう。

ただ乗ったものの、無理くり車に閉じ込めて走り出したところを近所の人が見て警察に通報。

 

 

 

 

カールとアサドにもその連絡が来ました。

奇しくもそこは宗教地帯。案の定親からは通報が来ていません。

「何故に?何故に隠す??」

神を信じて信じて信じまくる彼らが、いまいち理解できないカール。

イスラム教徒のアサドは「自分は偉大な者の存在を信じている。信仰とは心が休まる…多くのものが望む信念のようなものです」と言わはるけれど、カールは「は?わからへんわ~」。

 

 

イリーアスの家に行くカールたち。

地元の警官リーサも一緒です。

身代金を用意しろと言われたことを認める両親。

しかも伝道師が犯人!ガボーーーン。

 

 

身代金の受け渡しで、犯人を捕まえるつもりのカール達。

 

 

「何故あの手紙が今届いたか…神が導いてくれているのでしょうか」と言うアサドに、

「チミみたいに頭のいい人でも、なしてそないなアホな事言うかな?」と応じるカール。

 

 

特捜部だけでなく、ほかの警官たちも協力しまっせー!ヘリまで出た!!

列車に乗る事になったイリーアス、犯人の要求に従って列車が森に入ったところで身代金を放り投げ、イリーアスも飛び降りちゃった!

 

 

!ガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン!

 

 

車で列車と並走していたカールが、後を追いますが、踏切に阻まれタイムロス(伏線)。

その間にイリーアスは刺されてしまいます。

 

 

カールはヨハネスを追いかけますが一歩届かず。

そのかわり「ベッカ」の写真をゲット。

イリーアスは救急病院に搬送されますが重体。

 

 

カールは自分を責めます。

このことで子供たちの生命も危険になったから…。

 

 

入院しているイリーアスの生命維持装置が外され、警官たちが駆けつけます。

命の火が消えそうなイリーアスに駆け寄るアサド。

そんなアサドのすぐ側に…ドア越しにヨハネスが!!

 

!?滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗!?

 

 

妻も殺され、イリーアスも死亡…。

病院は封鎖されますが、ヨハネスは警官一人をまんまと殺し(この殺し方が美しい…なんて言ったら怒られるかな)車でカールを連れ去ります。

 

 

駐車場の防犯カメラから車の持ち主が、ミア・ハンソンだと判明。

警察が駆けつけるとミアはすでに死んでいました…。後手後手。

 

 

トレクヴェの証言で、彼らが捕まっていた時に聞こえていた音は風力発電の音だと判明。

海沿いで風力発電がある場所!

 

 

写真の女性はベッカ・ヘンレクスン

ベッカの家を尋ねるアサド。

ベッカはヨハネスの姉でした。

かつて凶暴な母親から薬物を顔にぶっかけられ失明した女性。

「弟の名前はトマス。薬品会社で働いているわ。この家(立派)も彼が用意してくれたのよ?」

「あなたの弟は誘拐犯なんですよ」

 

 

カールと子供たちは小屋に監禁されています。

子供たちはずっと祈ってる…。

 

 

ヨハネスが言います。

「私は悪魔の子だ。大勢いる内の一人にすぎないがね。

弱い私に…一番力を必要としていた私に、降りて来てくれたんだよ。

生贄?違うな、誘拐して『神を信じる心』を失わせるのさ、お前の信仰心も頂きぃ!」

 

「俺は神なんて信じない」

(きゃー、剣士様と同じこと言うてはる)

それを聴いたヨハネスは、セームウェルを溺れさせようとしやがります。

マウダリーナにハサミを渡し「悪魔の子になり(運命に)復讐しろ」と唆しますが、マウダリーナは、泣くばかりで動こうとしません。

 

 

アサドの乗ったヘリが隠れ家に接近してます。

(・д・)チッっとなったヨハネスが外に出ていった(その際にセームウェルを海に突き落としておくことも忘れない抜かりなさ)隙に、マウダリーナに戒めを解いてもらうカール。

自由になったので海に飛び込み、溺れかけているセームウェルを救助!

 

 

 

 

小屋に近づくアサドはヨハネスに急襲されますが、身体能力の高いアサド。そう簡単にはやられません。

ハサミが何度もアサドの腕に食い込みます。

それでもアサドは、ヨハネスの首をつかみ海に沈めるのでした。

 

 

ヨハネス…ブクブクブク…溺れました。

 

 

事件が終わり、ヨハネスの母親が宗教にはまり込んだ挙句家庭崩壊、彼とその姉を虐待し続けていたこと。

姉の失明まで追い込んだのに病院にも連れて行かなかったこと。

姉の顔には大きな火傷の痕が残ったこと。

虐待し続ける母親を静止できなかったヨハネスは、母をハサミで殺したこと。

…などがわかります。

 

 

姉弟は然るべき施設に送られる事に。

 

 

公園で無邪気に遊ぶ子供たちを見つめながらカールは言います。

「子供たちを見ながら思った…無知な奴ら。

夢なんか持って、何もわかっていない。

だが、それで良い

…のだと。

 

       おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

 

あああ、やっぱこのシリーズ面白いーーー!

 

 


 

ちょっとまどろっこしいところもあるので、ミステリ初心者にはキツイかもですが。

ホンマに面白いです。

おっさんスキーなら是非!!!

 

星グッグッグッグッグッグッグッグッグッ星

 

 

ヨハネスの「変」っぷりがもうすごい。

犯罪を犯して、

「ンン…ンン~~~~」

ケロタンかいっ!!!

 

 

愛人のミアは結構なBBAなんですが、ヨハネスのイケメソっぷりに夢中ですねん。

そう、ヨハネスはイケメソ。

整った顔立ちで、頭も切れる。

まさに悪魔の申し子。

まぁ、マダムは、こういうタイプ好みちゃうけどな←聞いてねぇ!

 

 

 

 

シリーズを追うごとに、カールさんのメンタルとHPがボロボロに…。

毎回、痛い目にあいますが今回も囚われてるし。

それを助けに来る相棒アサド。

 

グリーンハーツラブラブラブラブラブラブラブラブラブグリーンハーツ

 

 

秘書、ローサとアサドさんのほっこりシーンに心が和むわ~~~。

 

北欧ミステリーの重厚さ+今回はアクション。

宗教にハマり狂っている母親と、その母親を憎むあまり宗教そのものも憎んでいくヨハネス。

でも、他人を排除することに全く良心の呵責も何も感じないのに、姉には愛を注ぐヨハネス。

 

 

すごく厭だけど、すごく悲しい…。

 

 

無宗教で、困ったときだけ八百万の神を頼る「ちょ、おま…」なマダムは、あんな風に「神を信仰する」気持ちがサパーリわかりませんが。

何事にも限度があるんやで、ってのはよくわかった!

神さん信じるのも信じないのもほどほどに…やな!OK。

ブラボー・ウイスキー!!

ワイアサドスキー!!(それはどうでもエエ)

 

カールさんの息子さんの話も気になるし。

シリーズまだまだ続けて欲しい。

コアなファンしかついてないかもやけど、

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