怒りを持続させるエネルギーを平和利用したらエエのに
殺人の輪廻 [DVD]
4,104円
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ムショ帰りの男が帰る場所はなく。
鬱憤は再度の犯罪を呼び起こす。
怨恨の連鎖。
いい加減、忘れろや!いや、割り切れや、お前らは!
ムショから出てきて、黄色いハンカチがあるかと思ったのに、
ハンカチどころか「お前なんか来んなヴォケ」って元嫁に言われたやん。
ムキー。
腹立つわ~、子供にも会わせても貰えへん。
タクシーの運ちゃんでもして、日銭を稼ぐしかないやんか。
…そんなシン・ジチョン。
一方、婚約者のユシンと最近うまく行ってないナム・チョルン。
喧嘩の果に、ユシンを車道に置き去りにしてしまいよった。
ユシンがウロウロ歩いてたら、シンに目をつけられ、暴行され殺されてしもうたやん。
いっときの怒りがとんでもないことに…。
瞬間湯沸かし器は、落ち着け!一拍おいて行動せよ!
あまりに無残なユシンのご遺体に、ナムは「自分が置き去りにしたせいで」と後悔。
ユシンの両親にも怒られるしな。
刑事のイ・サンウォンがシンを追ってシンの家にやってきます。
シンは嫁をしばきあげ、娘のキジョンを人質に。
シンとイが揉み合ってたら、銃がキジョンの前に…キジョンが銃を手にし…そして銃声。
10年後
イはあの時の少女を養女にし、ジョンヒョンと名前も変え、新たな生活を送っていました。
ジョンヒョンの学校に新任教師としてやってきたナム。
運命の歯車が回り始めたよ-。
接近する二人。
ナムはジョンヒョンの中にユシンの面影を見つけたり。
ジョンヒョンは「好きな人が居るんだけど積極的に行っていいかどうか」をナムに訊いたり。先生、心にぽっかり穴が空いたな-…なんてね。
ナムはユシンの家に行き思い出に浸りング。
ユシンの両親は「もうあの子のことは忘れて新しい人生を歩み出しなさい」と言ってくれはる。
「私達も、趣味を見つけて開放されてるから」と。
ジョンヒョンは憧れの彼氏とのデートに漕ぎ着けます。
イェェェェェェェーーイ。
シンの死刑が執行されることになりました。
イ刑事はナムから呼び出され焼肉屋で会います。
「あれ?何処かであったような」
「覚えてませんか?カン・ユシン事件を。被害者の婚約者が僕です。娘さんは、シンの子供ですね?」
「ななななななな、何を言う~~~。娘から離れないとぬっころしますよ?あの子は何も悪くないんだから」
「ユシンだって悪くなかった」
「そりゃまぁ、置き去りにした人が一番悪いわな~」
「こいつー」
「こいつー」
他のお客さんも皆さん帰らはったし、そろそろ店じまいしたいんやけど…な店主の思惑そっちのけで殴り合いになる二人。
女性記者のキムは、シンの娘が行方不明になったことを嗅ぎ回っとる。
ユシンの両親は死刑直前のシンに面会に行きますが、会ってもらえません。
母親はカバンの中に塩酸を隠し持ってました。
「楽に死刑になんかさせない、苦しみ抜け」
両親はナムに吹っ切った的なことを言ってましたがホントウハズットウランデタンヤーーー。
嫁がどうも余命わずからしく、両親は心中。
ナムはショックボーン。
週刊誌にイ刑事が殺人犯の遺児を娘として育ててました、な記事が出ました。
キムが、ナムから情報を得たのです。
この一件でジョンヒョンは「殺人犯の娘」として彼氏にもグッバイされます。ザ・グッバイ!
「私は何もしてない、何も悪くないのに!」
そうです。
あの時、シンが家に押し入った時。
イはシンと銃を取り合って揉み合いになってました。腕を撃たれるイ。
イはシンを殺す覚悟です。「生きてたらいけない人ダカラー!」
シンにジョンヒョン(キジョン)が「パパー」と言って駆け寄ってきよった。
ママ上はキジョンを庇い、銃撃に倒れました。
ママ上を殺したのはイ。
でもそんなん不可抗力やん…。
ナムは廃墟にジョンヒョンを連れ込みました(ジョンヒョン、意識がない)。
ジョンヒョンが意識を取り戻したら、イ刑事が捕まって椅子に縛り付けられてました。
「10年前、婚約者に置き去りにされた女がいた。
出所した男は妻に拒否されていた。
女と男は不幸な出会いをする。女は見つかった時、顔の見分けがつかないほど殴られていた。
置き去りにした婚約者がだれか、わかるかな?わかんねーだろうなー」
「婚約者って、ナム先生」
「そうどす!どうしても殺人犯を許せへんのどす」
「私は何も悪くないわ!」
「責任取りやす!」
平行線。
ジョンヒョンに銃を渡すナム。
ジョンヒョンは銃をイに向けます。
「忘れてなんかいない、ちゃんと覚えてる。あの時母さんを殺したのはアンタだ」
ズドーン、イ刑事の脚を撃ちよった。
ちょっと待ってクダサーイ。
あの時、チミが「パパァ」」とか言って駆け寄らなかったら、万事丸く収まってたんやで?
「私は、
悪くない!
でも先生は間違ってる(何故ぇ?)。
みんなが丸く収まるためには、私が死ぬのが一番いいのよ。
(私はやっぱりお父さんを殺せないもん)
罪深いのに反省しないところが、私と先生は似てるの」
「え?マジでチミ死ぬの?アカンアカン」
ナムが制止に入りますが、撃たれて死亡。
「僕は悪い夢を見てたんや…ユシン、許してくれるよな」
知らんわそんなこと。
傷ついたジョンヒョンを背負い、負傷した足を引きずりながら街を目指すイ。
時は流れ…。
刑務所から出てきたイ。
(何で入ってはったん?ナムを殺したんは自分や言うたん?)
待っていたのは、すっかり娘さんになったジョンヒョン。
二人は、寄り添いながら歩いていくのでした。
おしまい
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わたし悪ないもん!
こいつはー!
物事って、見る人、見る立場、見る位置…によって幾つもの姿を現すやないですか。
絶対悪と絶対正義!なんてのは、現実には存在しないのと同じように、絶対被害者と絶対加害者ってのも、現実には存在しないわけです。
一応「わたし悪ないもん」と言っても、本当はあれこれと反省する(あるいは思い悩む)のが普通の人ってもんですやん。
ところがこの作品のジョンヒョンとナムとシン(特にこいつ)は、反省の欠片も見せず「悪ないもん」。
いや、悪いねんて、お前ら。
この「反省しない」のは韓国人の気質なんやろうか?
そしてまず怒りで現状を訴えるのも、この国の人の気質なんやろうか?
シンなんか、自分が悪いことするのは周囲のせいやと思ってる節あり。
ナムがユシンを道に置き去りにしたのも、ユシンに非がないか?といったら、非ありだらけやねん。
勝手気儘やし、何が地雷なんかわからんし、置き去りにされた時も、自分から「おろして、おろしてくれなきゃ今おりるキィィィィィ」って、走行中の自動車のドアガチャガチャいわすおなごですよ?
そりゃ「勝手にせぇ」ってなりますって。
過去にずっと囚われてるナムですから、ジョンヒョンがシンにどこかにてるからっていきなり首を閉めたりしよるんです。
そりゃ娘だから似てますけども~。
ジョンヒョンもお義父さんに、「お前がママ上を殺したーーー、アンタといたのは、真実を知ってる私はいつアンタに口を封じられるかドキドキで、怖かったからよ」って…。
あんたら仲よう麺類食べてたやん。
見ていて、あんまり感情移入できなかったのです。
派手なアクションがあるわけでもなく。
お約束の韓国アカン警察も、
「出世するには、ボランティアとかして心象を良くしないとダメぽよ?」
くらいのことしか言わず。
あとは、犯人追跡中(こっそり)なんだから、スマホの着信音はオフにしとけよ…、くらい。
(個人の資質の問題か)
安定の韓国アカン警察、プリーズ~~~。
ナムさんの中で、ワガママ女のユシンがいい人補正されてるのがなぁ。
結婚しててもきっと上手く行かんかったと思うわ。
マダムの希望としては、
イ刑事が出所してきたら、ジョンヒョンが立ってて(ここまではOK)。
「お義父さん!」って言いながらナムさんがひょっこり出てきて、
「おじいちゃーん」言うて孫まで出てきたら。
びっくりしましたけどな。そこまでの、どんでん返しはなかった。
…つか、それやってしもたら、
コメディやがな!
ジョンヒョンとナムの焼肉デート。
クッソ寒い外の席(息白うなってる)をチョイスって…。
女の子は冷えたらアカンがなポチ
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