ほな、再上映始めるでぇ~~!
僕だけがいない街 スタンダードエディション [DVD] 3,456円 Amazon |
過去に戻ってやり直しできる、再上映能力。
オカンがKILLされて犯人扱いされて、
気がついたら小学生時代に戻ってたー!
漫画家としてパッとしない悟は、デリバリーのピザ屋でバイトしてます。
バイクで配達中に「再上映(リバイバル)」が始まり、
「いけねぇぜ、こいつぁいけねぇぜ!
おかしいところを探し出して回避しなきゃ、いけけねぇぜ」
トラックが交差点に突っ込んで子供が轢かれるでぇ、
助けな!
子供を助けたら自分がトラックにふっとばされますが、
この一部始終を見ていた同じバイト仲間の愛梨は、かっこいいマン登場や!ってなっちゃうん。
幸いにも軽症で済んだ悟。
今アパートにはオカンが来てマッソウ。
オカンと買い物に行ったらまたもや始まるリバイバル。
何がおかしいんや?変な箇所を探すんや!アカン判らへん!
「オカン、なんか変な感じせぇへん?」
「はぁ?あんた何言うてんのん?…ん?あれ?」
オカンは何か違和感を感じた模様、誰かに電話をかけはじめはる。
悟がバイトから帰って来たら、オカンが何者かに刺されてました。
「オカーーーーーン!」
救急車ーーーー!
タスケテクダサァイ!
ベランダにいた犯人が立ち去る時の物音で、犯人を追いかける悟ですが、
犯人を取り逃がし「このままではワイが犯人になってしまう!」
何故ぇ?その思考の飛躍、何故ぇ?
警察に追われた悟はリバイバルに巻き込まれ、
気がついたら北海道の小学校時代に戻ってました。
ここで何かを訂正したらオカンは死なずに済む。
悟は同級生の雛月加代が虐待を受けていること、誘拐事件の犠牲者だったことを記憶の底から掘り起こし、
彼女を死エンドから救い出すことでオカンを生かすことが出来ると考える。
雛月を虐待から救い出し、心を通わせ、
一件落着と思ったのに、雛月は結局親に殺されてしまいはる。
悟はリバイバル世界からこちらに戻るけど、オカンは死んでるし警察に追われてるところは変わらず。
愛梨の助けを借りて警察から逃げ延びますが、
愛梨も何者かに襲われて家が放火されたり。
再びリバイバルした過去で、悟は雛月を親からだけでなく殺人犯からも守ろうと奮闘。
オカンや親友や担任の八代の力も借りて雛月を親元から引き離し保護してもらうことに成功。
でも、八代の「何回も児相には言うてたのに、なかなか腰上げよらへんかった」が、嘘だったと判ってしもうた。
悟は八代と二人っきりになり、
「先生が犯人ちゃうよな?」
どストレートに訊きますが「正解、僕が犯人です」とあっさり言われてがぼーん。
がぼーんついでに川に投げ込まれてどぼーん。
気がついたら、こっちの世界に戻ってました。
トラックにふっとばされて病院に担ぎ込まれた悟を見舞ってたのは、愛梨ではなく雛月。
オカンは無事。
悟は愛梨と偶然出会いますが、愛梨との時間線が別になってしまい、悟に愛梨の記憶はあるものの愛梨にとって悟は見知らぬ他人。
それでも皆が生きていたことを喜ぶ悟。
そして八代が名前を変え立派な肩書のあるおっさんになっても、まだ幼児を誘拐してはKILLってることを知り八代と対決することに。
ビルの屋上で八代に「もうやめんかい」と言うけれど八代は「うっせ―バーロー」。
反省の色なし。
取りい出しましたるナイフで己が首を切ろう(自殺するもん)とした八代は悟と揉み合いになり、逆に悟が首を切られちゃったっす。
八代は捕まりました。
悟はお墓に入ってて、友人たちと母親がお墓参りしてます。
何故ぇ????
僕だけがいない街…そういう意味なんかーーー?
おしまい
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原作既読。
アニメ視聴済。
まぁね、原作最終回、アニメ最終回、映画公開がほぼ同時期だったから、ラストを変更するのは仕方ないと思うんです。
「獄門島」でも、テレビ放映してたからラスト変えたんだし。
それに、日本人大好きな「自己犠牲」エンドにしとけば、そこそこ評価ももらえるんちゃうやろかな計算が働いたとしても、誰にそれを責められるであろうか?
ただ、
悟が死んでしまうのは、どうなんやろうと思う人は多いわけですよ。
いや、こういうエンドはありなんです。
ありなんですけど、
あまりにも報われすぎないというか…。
もちろん、悟の望みは誰も死なない世界線だったんやけど。
その世界線で自分が死ぬことを良しとしてしまうのは…。
ま、再上映能力は、
「誰かを生かす」
ために使われるものなんか知らんけどなぁ。
原作の改変(キャラの改変)は、尺の都合上仕方ない。
「僕だけがいない街」の解釈も、様々あってかまへん。
でも自分が母親の立場で言うなら、
息子に先立たれるのは死ぬより辛い…。
一番盛り上がったのが(マダム的に)、雛月と悟が同じ誕生日で、
お誕生会にケーキが2つ出てきて仲間が2人を祝う所。
孤独だった雛月が、漸く「世界」と繫がれたこの一瞬には、おばはんウルウル来ました。
兎にも角にも子役が巧い。
子供時代の悟は、藤原竜也にそっくりで「ようこんな子役見つかったな」とびっくりするくらい。
雛月も本当にいじらしくて可愛い。
オカンの石田ゆり子は、なんとなくイメージが違ってて…。
マダム的には若い頃の大竹しのぶみたいな、柔にも剛にもなれる人をイメージしてたんだけど、石田ゆり子は綺麗だけど…雛月の彼氏に襲われたら「きゃあ」とか言いそうなんやもん。
恋ダンス踊って誤魔化そうったってそうはイカンぞ!と。
あとなー、何をやっても藤原竜也なのは仕方無いとしても。
有村架純が、何をやってもビリギャルなのはそろそろ演技の幅を見出さんとこの先厳しいんちゃうかと思うねん。
雛月のママ上が、マンガっぽいたらこ唇だったのは笑えました。
だからこの映画。
ラストを受け入れられるか受け入れられないかで評価はパッキーンと二分すると思います。
マダムは…、まぁ、許容範囲内かな。
あの誕生日の雛月に泣けたから。
しかし原作を読んだりアニメを観ていない、
且つ、映画独特のルールが分かっていない人は、
結構早い時点から、
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