おっさんスキーの皆様、おまたせv
特捜部Q ~キジ殺し~ [DVD] 4,104円 Amazon |
特捜部に新たに持ち込まれた事件。
20年前の双子殺し。
事件を紐解いていくと、胸糞な過去が浮かび上がる…
特捜部Qに、秘書が来ましたよ。
陰鬱なオサーン・カールと、コーヒー大好き・アサド2人のむさい部屋に女子です!名前はローサ、しかも有能。
カールの前に、ヤーアンスン元警部が、
「直訴、直訴でござる、再捜査、頼もう!」
と現れます。
冷たくあしらうカールですが、元警部が自殺し、部屋に過去の事件のメモやら記事やらいろんなものが残されてたん。
元警部にはトーマスとマリーと言う双子がいましたが、ふたりとも殺されており(マリーに至っては陵辱されてました)、自首してきたビャーネは3年で刑を終えシャバに出てきとるやおまへんか。
カールの「妖怪アンテナ」ならぬ「事件アンテナ」がビビビと反応。
こうして、猪突猛進のカールとカールに巻き込まれたアサドはこの事件に踏み込んでしまうのです。
ビャーネは優秀な弁護士・クルムのおかげですぐ出てこられた…でも弁護士費用は誰が払ったん?当時ビャーネのオトンは失業中オカンは専業主婦…なのに?
「株や、株で儲けてん」
整合性はあるものの、カールはそこに「何か」を感じ取ります。
双子事件を通報してきた女性は「キア…」と名乗って消えたことが記録に残ってる。
多分それは、キアステンのことだろう、ということも調べがつきます。
キアステンはビャーネとつるんでたっぽいし。
そのキアステンは当時物理の先生に暴行されたと訴訟を起こしたのに、先生が学校を辞めた途端訴訟を取り下げとる。
ここにもなにかあるんちゃうやろか?
キアステンやビャーネと仲良しこよしだった、
ディトリウはホテル王となり、妻テルマが浮気してることを探偵の調査で知りはる。
ディトリウの友人でつるみ仲間だったウルレクもまた大金持ち。
キアステンことキミーは、ただ今絶賛ホームレス中。
何者かに怯え抗いながら生きてる様子。ピリピリしてはる。
アタイに触ったらやけどするでぇ!的な。
ボッチ系キミーが心を許せた友人がディトリウの雇った探偵により、ニセの薬物を掴まされ、キミーの目の前で死んでいきはるぇ。
そんな時、カールとアサドがキミーに接触すれど、キミーは手負いの獣のごとくガルルルルと抵抗し、その勢いでカールをボコ殴りして逃走。
カールいいとこ無し…。
キミーの残したものの中に胎児のミイラがあったん。
キミーの…子供?
ディトリウ・ウルレク・ビャーネ、そして弁護士のクルムが同じ寄宿学校出身だと判明。
ビャーネ以外は全員大金持ちのボンボン達。
寄宿学校…そこでディトリウは王子様的存在…。
キミーはディトリウに猛烈におネツでした。
悪いこともいっぱいしました。
優等生を襲ったり先生を襲ったり。
「オレさ~、物理の単位やばいんよ、物理の先生が学校辞めたらなんとかなるのになぁ」
その一言でキミーは物理の先生を誘惑し暴行されたと大騒ぎしたのです。
全てはディトリウのため。
あの青春の日々…キラキラ輝いてた日々。
本当に、愛し合ってると思いこんでたあの時…。
なのに…。
過去を振り払うため、キミーはディトリウの雇った探偵を誘惑。
「ハッ!オレはプロの探偵だぜ、お前の下手くそな変装なんてお見通しさ」
そういう油断がアカンのんぇ?探偵はキミーに殺されてしまい、銃を奪われてしもたー。
キミーは手に入れた銃でディトリウを殺そうとしますが、あの時の…若かった頃の彼が現れどうしても殺せない。
キミーは探偵から奪った携帯で位置を確定され、逮捕。
カールは一生懸命キミーに「救いたいんや」と伝えます。
不器用に。
キミーはウルレクは収集癖があったから、もしかして双子殺しの時の記念に何か物を持って帰ったかもしれないと教えはる。
カ「よし!ウルレクの家に侵入してこます」
ア「で、どうやって?」
カ「ハウゥゥゥゥゥゥ(考えてない)」
ア「やれやれ…ちょっと電話しますわ、相手?テルマですがな、ディトリウ自慢の嫁はんの」
アサド!あんたなんぼほど役に立つ子なん!
カールはテルマに双子殺しの事を告げ、捜査に協力して欲しいとお願い。
共犯者であるウルレクが証拠品を隠してるかもしれへんねん、なんとかおびき出せへん?
「ウルレクは用心深い男、隙なんてないわ、でも弱点が一個あるの、
それが、ワ・タ・シ」
テルマがウルレクを呼び出し、その隙に証拠品をゲッチュ~作戦をミッション・インポッシブルことに!
家探しして証拠品を手に入れますが、セ●ムシテマスカ?が作動してウルレクにバレ麻酔銃?で撃たれました。
今回いいとこなしのカールさんと、巻き込まれて可愛そうなアサド。
カールがウルレクにKILLられそうになってるところを助けてくれたのは、脱走してきたキミーでした。
褒めていいのかアカンのか?
キミーはウルレクと一緒に来ていたディトリウをひっ捕まえ、ガソリンをぶっかけます。
制止するカール。
カールを狙うウルレク、それを妨害するアサド!
ウルレクはカールに撃たれてやんの。
キミーは思い出します。
あの日、「妊娠している」事をディトリウに告げた日。
喜んでくれると思っていたのに、彼は新しいおもちゃである双子に夢中。
トーマスに正体を知られたことで彼を殺害したディトリウたち。
キミーは思わず警察に連絡してしまうのですが、数日後自宅に押し入ったディトリウとウルレクに腹部を強打されます。
なんとか逃げ出したキミー。
血まみれになりながら病院に駆け込みますが、お腹の赤ん坊は…。
愛しいディトリウ。
私の王子様ディトリウ。
僕のプリンセス、キミー。
さようなら愛しかった日々。
さようなら私の愛。
さようなら…赤ちゃん。
ライフルを撃つキミー、火花が引火しガソリンが轟々と燃え上がります。
炎の中で悲鳴を上げるディトリウ。
キミーも彼と一緒に、炎に包まれます。
必死でキミーを助けようとするカールの声を聞きながら…。
国の有名人が関与していた双子殺人事件。
超優秀な弁護士クルムも関与していたことで、彼らの将来はもうありません。
人の運命をいたずらに変えたものは必ず報復を食らうのです。
特捜部はまたもや脚光を浴びます。
そしてカールは、様々な思いを込め家族である息子の部屋をノックするのでした。
おしまい
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わー、面白かったー!
カールの役立たず(暴走気味)っぷりや空回りっぷりったら!
息子とうまく行きかけてるのに仕事仕事で約束を忘れたり、♪ン~~~ダ~メ~人間!
せっかく和解しそうなのに…カールはん…。
それに比較してアサドの出来る子ぶりったら!!
前作。
こちらを観なくても、わかりますが観たほうがもっと分かるよ!
原作ではキミーがもっと嫌でムナクソな女に描かれてるようです。
でも映画のキミーは、嫌で厭で鼻持ちならなくて暴力的で事の善悪がわかんなくて恋は盲目を地で行くバカ女で…。
それでもディトリウへの想いは本当だったから。
そして子供への愛はもっと本当だったから。
ディトリウがキミーを捨てても、彼女は一人で子供を産んで育てたと思うんですよ。
若い頃の想い人をひたすら美化しながら。
なのにディトリウは、女性に対して絶対やっちゃいけないことをしでかした。
恋人のお腹の中にいる自分の子を殺すという、許しがたい行為。
キミーの人生を踏みにじりながら自分はちゃっかり美人の奥さんを貰ってけつかる!
しかもディトリウってば、探偵を使って(探偵の独断だとしても)キミーの友人を殺してもうた。
目の前で子供と友人を殺されながらも、あの頃のディトリウから逃れられないキミー。
カールがどんなに正論を吐いても、救ってあげたいと思っても、キミーにその声が届かないもどかしさ。
キミーという愚かな女と、
ディトリウやウルレクと言う、金持ってるからなにしても、もみ消してもらえんねん…なポンカス脳のガキども(そのまま大人に成長)。
あ…これ、比較的よくあるパターンやん…。
そう、ありがちな話なんですよ。
なのに、何故泣けるんだ!
悪女に感情移入なんか出来ないのに、母である彼女には感情移入出来てしまう。
そこそこバイオレンスなシーンや、あふんあふんなシーンがございます。
故にR-15指定。
最初に恋した男で女の人生は変わってしまうんですな。
良かった、オレ最初に恋したのが二次元で!
(違う…)
テルマさんが綺麗でした。
恋しているキミーも綺麗でした。
映像もスタイリッシュ!アサド萌え!!
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