そして父になる(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

 

ファッ?うちの子うちの子ちゃうん?

 

 

慈しんで育ててきた我が子が、

病院で取り違えてたと聞かされたら、

あなたならどうする?

泣くの喚くの死んじゃうの?

 

 

 

エリートサラリーマンの野々宮良多。

嫁のみどりと息子の慶多と、高層マンションで暮らしてます。

慶多はただ今お受験まっただ中。

 

 

ま、息子がちょっと大人しいのだけが気になるくらいかな…な幸せなご家庭。

 

ラブラブおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいラブラブ

 

 

 

お受験も無事終わったある日、慶多を出産した病院から連絡が来て、

「ごめん、赤さん取り違えてたー

(*ノω・*)テヘ」

衝撃の告白受けたーー!

 

 

ガーンゲローゲローゲローゲローゲローガーン

 

 

 

慶多が小学校に合格した頃DNA検査の結果が出て、親子関係がなかった事実が突きつけられるん。

 

 

 

子供を取り違えられた二組の家族、野々宮家と斉木家は病院を仲介にして会うことに。

 

 

斉木家のオトン雄大は、見るからにアレで、

「慰謝料なんぼもらえるんやろ」

な話をあけすけにしてはる。

 

札束札束札束札束札束札束札束

 

 

まさか…D…QNか!

 

 

こうして、普通にしてたら絶対関り合いにならなかったであろう二つの家は、

否応なく接することになるのです。

 

 

 

斉木は町の小さな電気屋で、野々宮から見たら「マジカ」な暮らしぶり。

野々宮の本当の息子琉晴は、この町の電気屋で兄弟と一緒にオオザッパーに育ってました。

 

 

たくましい男になれと~な感じ(別名ガサツ)で育ってる琉晴。

野々宮は、いまいちガツガツしてない…競争心に欠けるきらいのある慶多より、琉晴に自分と同じ「負けん気の血」が流れてることを感じ取っちゃう。

 

 

 

お互いに子供を徐々に慣らしていくようにして、いずれは実子を引き取る…という流れを受け入れようとする二つの家庭。

 

 

でも子供にとったら、全く馴染みのない環境に置かれるんだからたまったもんじゃない。

 

 

斉木は貧乏ながら子煩悩で、妻のゆかりも肝っ玉母ちゃん。

おおらかな斉木家に始めは戸惑う慶多も、徐々に懐いていきます。

 

 

 

 

一方琉晴は、ホテルライクのような豪奢な部屋も素敵な車もかっこいいパパにも価値を見いだせず、躾が厳しいことにうんざり気味。

 

 

 

裁判が始まり、

子供をこっそり変えていた犯人の看護師が、

「野々宮さんとこが幸せそうでつい…ウチは不幸やってんもん!」

なにそれー?

 

??ポーンポーンポーンポーンポーン??

 

 

何度かの試験的お泊り交換の後、本格的に子供をお互いが引き取るのですが、

琉晴は慣れない窮屈な生活に「やっとれんわー」と家出→斉木家に遁走してしまうのです。

 

 

琉晴を迎えに行く野々宮。

野々宮は琉晴と距離を縮めていく努力をしますが、

琉晴は、ただただ家に帰りたい…。

 

 

 

 

そして野々宮も慶多がこっそり取り溜めていた自分の写真を見つけ、

涙するのです。

 

 

野々宮は琉晴を連れて斉木の家に行きます。

しかし慶多は野々宮の姿を見て逃げ出してしまいはる。

 

 

野々宮は慶多を追い、そして抱きしめます。

 

 

結論はまだ出ていないけれど、

それでも多分…。

 

      おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

子供が小さい時は、

リリー・フランキー演じる気安くて手先が器用で子供寄りの親ってありがたいかもしれんけどさ。

 

 

子育てって一人前にするまでが子育てやん。

 

 

したらやっぱり。

経済的基盤がしっかりしてる野々宮のほうが、選択肢の多い未来を授けられるような気がするん。

 

 

 

福山演じる野々宮が悪いお父さんだとはこれっぽっちも思わなかったし、

むしろ家族を養うために、左遷という憂き目を見てもやさぐれずちゃんと働いてはる。

 

 

 

自分が努力したんだから、子供も努力しなあかん…ってのは、

当たり前の感情やん?

 

 

いやそりゃ、押しつけて追い込むのはどうかと思うけど、

そこまで酷い父親ちゃうやん。

琉晴の「なんで?」「なんで?」攻撃にも、

「自分で考えろやー!」なんて言わず、

ちゃんと誠心誠意不器用なりに相対してる。

普通切れるで?

 

 

そら、リリー・フランキーみたいな面白さもないし、

とっつきやすさもないけど、

ええやん、頑張ってはるやん。

 

 

遊ぶときはちゃんと遊んでくれてるし、

お受験のために仕事も休んでくれてる。

嫁の家にもちゃんと一緒に行ってる。

 

 

これ以上何を望めと言うんや?

 

 

子育てに手を貸せ!

協力しろ!

でも生活水準落としたくないから稼げ!

 

 

そら無理ゲーですがな。

 

おいでニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤおいで

 

 

 

どうも是枝監督とマダムは、

価値観が水と油ほど違うようで。

 

 

貧乏やしエリートでもないけど、子煩悩なパパ上>>>>>>エリートで稼ぎもいいけど結構冷静で厳しいパパ上

って目線で描いてはる気がしてならないのねん。

 

 

野々宮の父親との確執や、

看護師の羨ましかった宣言。

 

 

まるで野々宮が幸せそうに見えてたんが諸悪の根源のような描き方はどうなんかなぁ?

 

 

 

もちろん野々宮の「ちょっとずれた愛情表現」(人を不快にさせる気配りのなさ→斉木を見下してる)は、そこでそれ言うかーですし、

「なんで気づかへんねん!」発言も、

そんなん判るかいや!って思うけど。

 

タラーガーンガーンガーンガーンガーンタラー

 

 

 

べつに福山のファンやから福山に入れ込んだとかじゃなく!

そんな邪な感情は一切なく!

 

 

マダムが思ったのは、

長いスパンに渡って繰り広げなあかん子育て。

一時の感情で良し悪しを決めたらアカンのんちゃいますか?

ってこと。

 

 

ゆかりママ上は、3人も子供育てて舅(多分…)の面倒も見て。

貫禄充分の立派なママ上だけど。

オオザッパー過ぎて繊細さに欠けるやん?

 

 

映画ではこういう人のほうが大らかでよさ気に見えるけど、

だいたい現実社会でこの手の人は、

子供が水疱瘡でも気にせずスーパーに連れてくる人ですよね?

とマダムは思うねん。(穿ちすぎ?)

 

ギザギザ真顔真顔真顔真顔真顔ギザギザ

 

 

 

どちらの子育てがええんやろうと考えた時に、

その人の価値観がわかると思う。

 

 

楽しくて優しい父ちゃんもええけど

結局は

ゼニや!

銭ゲバマダム。

 

 

どっちにしても、子供の意志を尊重することも大切なんちゃうん?

こういう何やモヤッとしたオチ、

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