心が叫びたがってるんだ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

 

わかりやすい恋愛感情(ほのぼの)

 

 

過去に起こったある出来事で、言葉を話せなくなった少女が、

支えられ傷つき泣きながら

立ち上がっていくお話。

 

 

 

注意!)

マダムはアニメには厳しい!

今回長いよ!(長文苦手な方…スマヌ)

 

注意注意注意注意注意注意

 

 

成瀬順・JK。

幼いころ彼女は、片時も黙っていない姦しい少女でした。

 

 

彼女の夢は丘の上に立つお城に、いつか王子様と行くこと。

彼女の勘違いは、それはお城ではなくラブホだったという事実。

 

 

ある日、少女は、父親がお城から出てくるのを見かけます。

しかし相手のお姫様はお母さんではありません。

少女は家に帰り、今見たことをありのままに話すぜ!

 

 

その結果両親は離婚。

父親は少女に「全部お前のせいだ」と捨て台詞を残し去っていきます。

おまたげ…大人気ねぇぇぇ!!!

!?滝汗滝汗滝汗滝汗!?

 

 

その時少女は、卵の妖精に呪いをかけられます。

自分の言葉で人を傷つけ、取り返しのつかないことをしでかした少女は、それ以来誰かと話すと激しい腹痛を起こすようになってしまいました。

 

 

宿命づけられたOPP人生…泣ける…アセアセ

 

ギザギザえーんえーんえーんえーんギザギザ

 

 

 

 

そして、少女は高校生に…。

相変わらず人としゃべることが出来ません。

 

 

そんな順が、地域ふれあい交流会の委員に選ばれてしまいましたよ。

仲間は、坂上拓実、仁藤菜月、田崎大樹。

比較的おとなしめの拓実、チア部で責任感も強い菜月、怪我をした訳あり野球部員大樹と、個性豊かな面々に囲まれ、順はもう身の縮こまる思いです。

 

 

しかも担任の城島は「ミュージカルなんてどうよ」と言い出すし。

自分が音楽担当教師だからってぇェェェ。

音符音符音符音符音符音符

 

 

順は、拓実に喋れなくなった理由をメールで送ります。

長い長いメールに拓実は一瞬引き気味になりますが、順の真摯な心に触れることで、彼女に気持ちを寄せていくのです。

 

 

順もまた、歌ならお腹が痛くならないことを発見。

ミュージカルをやる方向でクラス会議にかけますが、

大樹は「喋れない奴に何が出来る」と言い放ち、怒った拓実と大樹の友人を巻き込む大騒動に。

 

 

それでもなんとか順が作ったオリジナルストーリーによるミュージカルをすることは決定。

 

 

順が主役。

拓実が王子様。

大樹は卵の役になってしまい、

言い出しっぺとはいえ、いろいろ大変。

 

ガーンチーンチーンチーンチーンガーン

 

 

委員としてお互い協力しているうちに、

順は拓実の両親も離婚していること、今は祖父母とともに暮らしていることを知り、

拓実に少しずつ…少しずつ惹かれていくのでした。

 

 

大樹も、菜月も、それぞれが心のなかに抱えている鬱屈を吐き出せずにいますが。

人の関係はゆっくり動き出していたのです。

 

 

 

 

菜月は、中学時代拓実と付き合っていましたが、両親のことでゴタゴタしている拓実に何も言えず、すれ違ってしまったことを今でも苦い思い出として抱えていました。

 

 

大樹は自分の不甲斐なさを後輩に押しつけたことを悔やみ、少しでも野球に戻れるよう前を向き始めます。粗暴さややさぐれた感じは、徐々に鳴りを潜めてい来ます。

 

 

そして順は、自分の気持ちに気づいてしまいます。

淡い淡い想い。

淡いからこそ純粋で…。

 

 

 

 

順の母親は、順が喋らないことを、あてつけのように思っています。

仕事にかまけて順の気持ちを見ないようにしてるのもそのせい。

全く話さない、話したら腹痛を起こす、どうしようもない娘にイライラは昂じるばかり。

 

 

そんな母に、テーブルの上にチラシを置くという消極的な方法ながらも、コミュニケーションを取ろうとする順。

 

 

ふれあい交流会前日。

拓実と菜月が昔付き合っていたこと、今でも想い合っていることを知った順は、大ショック。

 

結果、交流会当日に遁走。

 

 

拓実と菜月、順の三角関係が齎した結果こうなったと知ったクラスメイトたち。

それでも、拓実や菜月に力を貸してくれる友人たちの力で、

拓実と順の代役を立て劇は進行。

 

拓実は順を探しに。

 

 

 

舞台が始まっても

順が出てこなかったことから、母は順にひどく落胆。

やっぱりあの子はダメな子だ、自分に恥をかかせ続ける!

と、席を立って帰ろうとする母をそっと押しとどめる拓実の祖父母。

 

 

順は、今は廃墟になっているあのホテルにおり、拓実が見つけ出します。

 

 

拓実に対し思いの丈をぶつける順。

腹痛なんかおきない、

ただ、想いをわかって欲しかった。

 

 

わかっていたの、呪いなんかじゃないって。

自分で自分に枷をかけ、がんじがらめになっていただけだって。

でも、呪いだと思い込まないと、

私の心は壊れてしまいそうだったの、あの時から、

あの一言を言った時から。

 

 

 

人を傷つける言葉を紡ぎだし、拓実に暴言を吐く順ですが、

拓実はそのすべてを受け止めてくれます。

 

 

それでも順の、

「好き」という想いにだけは、

「他に好きな人がいる」

と応えられない拓実。

 

 

 

ミュージカルは終盤。

駆けつけた順は、歌いながら登場します。

 

 

順の心を綴った歌に、順の母はようやく娘の気持ちを…苦悩を知り涙するのでした。

 

 

順と菜月。

二人のヒロインの歌う歌。

 

心が叫びだす…あなたの名前呼ぶよ…。

 

 

順の想い、拓実の想い、菜月の想い…そして…。

 

青春の1ページが終わり、

菜月と拓実に、新たな未来の予感が…。

 

そして大樹は順に告白するために立ち上がります。

 

         おしまい

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

大樹くん、君の思いが溢れ出してるの、

おばちゃんにはダダ漏れでしたよ?

ラブラブニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤラブラブ

 

 

いや~~、泣きましたよ。

BBA、号泣ですよ。

 

 

マリー、こういうの描かせたら、ホンマ巧いなぁ。

 

 

確かにね、突っ込みどころも多いんですよ。

トンズラこいた順を、あんなふうにみんな優しく受け入れねーよとか、

いくら菜月たちがフォローしても、やっぱムカつくと思うんです。

 

 

でも、そこすらも「順の頑張りが、皆に伝わってた」って風に読み解けるように描かれてる。

 

 

卵の殻を割って生まれてきたのは、呪いをかける卵の王子じゃなく、

高校球児の王子様だったのよ。

うんうん。

 

キラキラウインクウインクウインクウインクキラキラ

 

 

最初予告を見た時は、担任の城島うぜーと思っちゃったものの、

大人の貫禄っていうの?

飄々としながら、シメるところはビシっとシメる。

こういう担任だから、順は助かったんだよなぁ。

 

 

もし、殻の中にいたままだったら、順はきっとズブズブに溶けてしまった暗黒の青春時代を送ってたろうし。

 

 

それはそれで乗り越えていけばええだけなんですが、

なかなか乗り越えるためにはしんどい思いもせなアカンわけよ。

特に順みたいに母親の理解が得られない場合は。

(経験者は語るよ!)

 

 

ミュージカルと言いながら、ラストで歌うだけなので、ミュージカル嫌いにも大丈夫。

最初っから最後まで歌われたら、どうしようと思いましたが杞憂でした。

声優さんの声に癖がないので、歌も悪目立ちする子がいなかったし。

 

 

 

ただ、順のお母さん、吉田羊はなんかイマイチでした。

普通に声優さん使っても良かったんちゃうかな。

彼女だけがトーンが違うというか…。

そこはマイナス…。

 

 

あとマイナスなのは、

順の両親がクズすぎる。

 

 

おばちゃん言うたるわ!

順ちゃんがチクらんでも、遅かれ早かれあの夫婦は別れとったんぇ?

あんな暗いお母さんと、脳天気で娘に責を押し付けるようなオトン、別れるに決まってるわ!

 

ムカムカムキームキームキームキームカムカ

 

 

母親も母親やし。

自分の娘が緘黙になっちゃってるのを恥ずかしいとか、ご近所がどうとか、

馬鹿か?アホか?母親か?と言いたいですよ。

 

 

「変わった子」を持つ親は、確かに苦労するよ。

近所の目も痛いよ。

そりゃー、経験者であるマダムには、本当に判るよ。

 

 

でもだからこそ!!

 

親が子供を守ってやらなくって、誰が守るんだよ!

言うとくけど甘やかすのと守るのは違うで!

そこ了解しといてな!

 

グッ真顔真顔真顔真顔グッ

 

 

 

旦那の浮気が許せず離婚という選択肢を選んだんなら、

アンタは母親であるだけでなく、父親の分もしっかりせなアカンの。

食べていくお金を稼ぐのも大変やろうさ。

でもそれより大切なんは、

子供の心やんか。

 

 

…と、アニメに熱くなってしまうおばちゃん38(嘘)歳。

 

 

この、娘のことなんか知らん!という母親と、娘命!なビリギャルの母親が同じ役者さんというのがすげー皮肉。

 

 

アニメとしてだけじゃなく

青春モノとしてみても

結構泣けるかも。

 

 

そんなエエやつばっか、ちゃうわ!

それも事実だけどさ、

そういうのは現世に置いといて。

甘やかされながらもドロ沼からすくい上げられるお姫様の物語って王道やん?

ファンタジーやと思えば、

いいんちゃうかな。

 

多分普通なら「なんじゃこりゃー」と文句言うタイプの話なんじゃが。

声優さんの声がほんとうに綺麗で、

順の痛いほどの想いがピリピリ来て、

思いがけない高得点。

ポチッが欲しいと心が叫んではります!

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