霊?霊なんかどこにおるん?
劇場霊 スタンダード・エディション [DVD] 4,212円 Amazon |
今より上を目指したい!と向上心だけはある、
ひよっこ女優が、
劇場で怖い目に会う。
とある田舎の一軒家で、嬢ちゃんが人形に殺される。
オトンは「オメーがやったんけー」と怒り、
人形を刃物で破壊して焼いてしまおうとした寸前で警察に取り押さえられ、タイーホ。
人形は行方知れずに。
それから20年の月日が流れました。
・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚
売れない女優の水樹沙羅。
チョイ役や死体役ばかりが回ってきます。
そんな沙羅にある舞台のオーディションの話が持ち上がりました。
「うぉぉぉぉ、わしゃー、一旗揚げてコマしますさかい」
しかし、主演のエリザベートの役は、沙羅の事務所で屋台骨を背負ってる葵になっちゃいました。
沙羅はその他大勢。
でも、同じ境遇(売れない女優)の香織と知り合ったり出来て、良かったにゃ~。
その頃大道具さんたちは、舞台で使う人形を探してました。
そこに現れたのが、あの人形の頭部!
すっかり人形に魅せられたスタッフは、身体だけを作り上げ球体関節人形(可動式)として復活。
ある日沙羅は主演の葵が演出家と車でブロロロロロ~と行くのを見てしまいます。
そう、葵は演出家の錦野豪太と、秘密の関係を持ち(いわゆる枕営業)役をゲットしてたのです。
なんと見上げた女優魂でしょう。
大道具のスタッフの女性が居残りで仕事をしていた翌日、死体となって発見されはった!
その死体は、屍蝋状態で、科捜研の女もビックリやでぇ。
沙羅は、人形に不気味なものを感じます。
さすがの主人公補正。
沙羅を毛嫌いしている葵が、ヒステリーを起こして部屋に一人っきりになった時、
人形がガッシャンコーンと現れ、葵を襲います。
逃げる葵は屋上から落ち重症。
退場した葵の代わりに沙羅が主演女優の座を射止めることに!
沙羅は、他の人のセリフも全部覚えていたからです。
努力が才能を凌駕したってこと?
ところが錦野の「お誘い」を断った沙羅は、露骨に嫌がらせされ、クビに。
沙羅の代理は、香織でした。
沙羅はどうしても人形が気味悪く思えて仕方ありません。
だってあの人形、睨みよるねんもん!
それに人形を触ったら、人形の記憶らしいものが伝わってきたし…。
そんな沙羅に大道具の和泉がある情報をもたらします。
それこそ、あの「人形殺人事件」の新聞記事でした。
和泉と一緒に事件のあった長野に行く沙羅。
そこで人形に関わる因縁を聞き込みます。
人形師には3人の娘がいて、
母親代わりの長女が頑張ってはった。
しかし土砂崩れにあい、車ごと生き埋めにされた長女が発見されたのは事故から三週間後。
その遺体は見るも無残な姿に…。
人形師はあまりに気の毒な娘のために娘にそっくりの人形を作ったけど、
その人形が妹達を殺しよってん。
人形は、若い嬢ちゃんにくちづけすることで精気を奪うのです。
そして、生身の肉体を手に入れようとしてはるんぇ!
折しもマスコミ向けの公演が始まった舞台では、
人形がついに毒牙を向き始めてましたよ!
もう人目なんか気にしねー!
悠長にチンタラチンタラ精気吸うてられるけぇ!って感じです。
沙羅から連絡を受けた警察が乗り込みますが、人形は大暴れコンコンチキよ!
「男は氏ね、ナオンの精気精気くれんかね~」
香織も錦野も殺されます。
刑事さんたちも死にます。
沙羅は舞台にあったカゴの中に入り、和泉がそのカゴを上昇させ、人形の真上に来たところでかごの底を開きます。
沙羅自由落下→人形に激突。
なんやねん、その出たとこ勝負の作戦は!!
人形が「ちょうだいちょうだい」言いながら襲って来くさるので、
「頂戴頂戴って、あげないんだからぁ」
イミフなセリフを放ちながら、人形の顔をグサグサ突き刺したら、
人形は動かなくなりました。
沙羅は、すっかりブレイクしてます。
河原でロケをしてたら、ムッ、殺気!視線を感じる沙羅。
その視線の先には、あの人形の頭部が転がってましたが、
沙羅はガン無視を決め込みよった。
ちょ…気付けよ、ゴルァ、知らん顔かよ、ちょ…て!!
人形の心の叫びが聞こえてきそうなラストで。
おしまい
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
あれですよ。
「人形霊」ってタイトルは韓国映画で使われてるので、
劇場霊にしたんでしょうが、
霊なんか出てこねーし!!
頭部しか無いんだから、もっと眼を動かしてもいと思うんですよね。
人形だと、アナベルとか、もっと言えばビリー人形(多分人形界で一番怖いよ、ビリー師匠)なんていう人形界の恐怖の御大がおるのに、今更カクカク動く人形が出てきてもなぁ…。
サイレントヒルの何やわからん不気味さがあるわけでもなく。
しかも、因縁が「死んだおねーちゃんが、自分だけ不幸になったけん、許せんち」なのは如何なんでしょう?
いや、CG全盛のこの時代に、あえてアナログっぽい恐怖感を出したかったのは分かりますよ。
判るんだけど、それが成功してるかどうかはまた別物やし。
あと、ぱるるの演技が、どうにもこうにも棒で…。
いや、そりゃ、マダムがよく見るヨシエちゃんとかも学芸会だけど、あれは学芸会って判ってるし。
舞台女優なら声張り上げてるだけじゃアカンって、トーシローでもわかるやない?
若くして死んでしまい命を求めるおねーちゃん人形と、
永遠の若さを求め女性を殺し続けたエリザベートがシンクロしたらしいけど、
別にエリザベートとシンクロしなくても、
それ以前からお姉ちゃん人形は妹を殺してるわけやんかいさ。
20年何もしなかったのは、単にボディがなかったからちゃうん?
↑
言うてはならぬこと
怖くもなんとも無く
逆に( ´,_ゝ`)プッってなるところもあるっていう…。
こうしてみると、
アクティブに行動して子供まで作っちゃったチャッキー先生とか、
存在だけで恐怖感を醸し出すアナベル姐御とか、
とにかく怖いです、マジで怖いですから!!!なビリー師匠とかって、ほんと偉大でごわすよ。
おねーちゃん人形は、
オー!マイキーみたいなシュールなギャグホラーを目指したほうが良かったんちゃうやろか?
マイキーて…。
というわけで、人形ホラー「ザ・ボーイ」が気になるマダムです
ビリー師匠に免じてポチッとよろしく!
↓