じょう・ねつ~…あれ?全然憶えてないや
雪の断章-情熱- [VHS] 12,982円 Amazon |
みなしごのバラードを歌っていたら、
あしながおじさんに助けられ、
北大を目指すことに。
おおまかに言うとこういう話なんだけどなにか違う…
夏樹伊織は、雪の夜、引き取られた那波家のお嬢さんの命令でジュースを買いに行かされます。
その姿を見初めた広瀬雄一は、伊織を引き取ることに決めた!
雄一が伊織をアパートに連れ帰ったことで、お手伝いさんのカネは不機嫌。
「どんな血を引いてるか」
今なら「差別だー」と。大騒ぎされそうなセリフをさらっと吐きよる!
雄一には津島大介という友人がおり、伊織は二人の男性に庇護されながら成長していきました。
そして10年。
伊織は大変美しいJKになりました。
雄一は、婚約者そっちのけで伊織の養育に尽力。
つか、様々な煩雑な手続きがあったろうに、そこら辺は「なかったこと」にされてるのがスゴイ。
雄一たちの住むアパート(マンション?)に那波家の長女の裕子が引っ越してきました。
なぜ、大金持ちのお嬢様がわざわざアパートに引っ越してきたのか謎ですが、とにかく引っ越して来よるものは仕方がない。
スタジオみたいな所(ここはどこなの?、同じアパート内なの?ご近所迷惑甚だしくない?)で、イミフなダンスを披露した挙句、縁が切れたはずなのに伊織をお手伝いさんのようにこき使う…。
「アタシ疲れたから部屋に帰るわ(やっぱスタジオはアパートの一室なのか?)、伊織、コーヒー持ってこいや」
伊織がコーヒーを持って行くと、水差しからいっぱいお水を飲んだ裕子さん。
「呑んだら戻るから」
ところがいつまで待っても戻ってこないので、伊織が見に行くと、どうも裕子はあぼーんしてたらしい。
死因は青酸カリ。
コーヒーの中から青酸カリが発見されたことで、伊織が疑われます。
しかし伊織は否認してるし確たる証拠もないしで、逮捕まで行かない。
裕子殺人事件は、進展を見せぬまま。
伊織はカネから「花が咲くのを待って育てたんだから、花が咲いたら恩に報いなくてはならぬ、判るじゃろ?」と言われ、ガーン。
雄一に「偽善者」と言ってしまいます。
そしてまた伊織は裕子殺害に関するある事実を知ってしまいます。
己の感情を持て余した伊織は、ぶらり旅にでて、何故か足の長いピエロに出会ったり、溺れかけている鳥を助けて自分も溺れかかったり、何しとんやお前は!状態。
それでも伊織は頑張って北大に合格。
合格した日に大介から「九州に行くから一緒に来てくれ」と言われOK。
大介は、お互いみなしごだったという過去を持っていて、二人は急速接近していたのです。
九州に行く準備をする伊織に一本の電話がかかります。
それは大介の自死を知らせる電話でした。
伊織が薄々感づきながらずっと黙っていたのは、大介が裕子殺害の犯人だったという事実。
大介は伊織に全てを打ち明ける手紙を残し、逝ってしまいます。
伊織は、二人の男性に愛され、揺れ動き、でも雄一を愛してはいけないと自制をかけていたのです。
しかし、雄一の甘い言葉にうかうか乗っかり、
ふたりはチュウをするのでした。
おしまい
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1985年の作品なので、ニャンキュッパが行く1980年代ですね。
でも、斉藤由貴は、ミニスカじゃねーし。
1980年代の雰囲気が、あちこちに出ていて、凄く「ありえへん」アパート。
何でアパートの部屋がアスレチックみたいになっとんねん!とかは、言ってはいけない事なのです。
那波家の姉妹(妹は影薄い)も、当時のイケイケねーちゃんで、
そのダンスは何や?と聞きたくなるけど、聞いちゃいけないのです。
突っ込みどころは山のようにあり、
大介が裕子を殺したのはいいとして(良くはないけど)何でそんなイキナリ死ぬのん?
一回「僕もう氏にたいねん」と言うてたのに、伊織と一緒に生きていく道を選んだんちゃうのん?
なのになぜ、唐突に…。
デス・ストーリーは突然に。
そして、雄一の漁夫の利でシャア…もとい、鳶・雄一が油揚げ。
北大入学は、取り消してたん?
そこら辺の細かいとこは、気にしないようにな!!って言われてる気がビシビシしました。
つまり少女漫画なんです。
二人の素敵男性に心を寄せられる、少女。
みなしごという負の因子はありますが、頭もいいし(北大合格)、可愛い。
性格も我慢に我慢を重ねる古臭いタイプのい気弱で優しい子ではなく、ちゃんと言いたいことは言う(丁寧な口調で)。
気に入らんことがあった時は、大音量で音楽をかけ踊り狂う。
この時はさすがにカネさんから、
「野中の一軒家とちゃうぞ、ワリャ~」
と怒られます。
…が、なんとまぁおおらかな時代であったことよ。
今ならご近所戦争勃発やで。
伊織に追い出される形で、雄一の婚約者は伊織が高校生になってもまだ結婚できひん。
きっとなし崩しに別れの予感。
イケズに見えるカネさんが、一番まともなこと言うてはる。
最初から最後まで通して出てたピエロかなんかの人形は、
何のメタファーだったのでしょう。
人生は、
結局運命という掌で踊る人形のよう…
ってこと?
本作の見所。
女教師:塩沢とき様!
これ観てる時3回寝落ちして、
気がついたらエンディングが流れてたっていうね…
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