素敵ジジィたちが、やらかす。
龍三と七人の子分たち [DVD] 4,104円 Amazon |
引退した893の龍三。
引退してジジィになっても、
やる時はやりますよ、
若いもんには負けませんて!
「わしゃー、昔は893の組長だったんじゃ」
「お父さん、そんなこと表で言わないでくださいよ、全く、恥ずかしい!」
息子の龍平にダメ出しをされる龍三。
カタギでリーマンな息子は、事なかれ主義。
嫁も孫も893なんてことが知られたら、苛められるやんかと、彼を毛嫌い。
そんな息子一家が旅行に行って、チャンス到来。
龍三は昔の仲間・若頭のマサと会う約束をしますが、そこにオレオレ詐欺の電話がかかってきたー。
すっかり騙された龍三。でも言われたお金を用意出来ず、
「指一本でなんとか」…。
びっくらこいたオレオレ詐欺犯人は逃げ出します。
マサと一緒にかつての仲間たちに連絡を取る龍三。
寸借詐欺をしていたモキチを始め、
マック(なぜか銃を持ち歩く危険人物)、
イチゾウ(佐武と市みたいな仕込み杖)、
ヒデ(五寸釘を投げるよ-)、
タカ(武器はでかいカミソリ)が集結!
かつての歴戦の勇者たちも、今じゃ立派な耄碌ジジィですがな!
しかし、京浜連合なんていう半グレ上がりの若ぇモンがやってる仁義もクソもねぇ連中に、一泡吹かせな!
(ジジィたちがやってることも、とんでもないことばっかりなのですが…)
こうして龍三を親分に立て「一龍会」が結成されます。
スナックに、みかじめ料を取り立てに行ったら、すんなりお金を頂け、
「俺等もまだまだ現役」
と悦に入るのですが、
どう見ても「アッ…お察し…」と恵んでもらってるようにしか見えないのもご愛嬌。
市民デモに加わってたヤス(特攻隊に憧れていた右思想の人)も仲間に引きずり込んで、893としてブイブイいわせたらぁ。手始めに京浜連合のシマは、いただこうじゃないか。
かつて龍三に惚れていたキャバクラのママは、龍三をマンションに誘いますが、そこへ京浜連合のボスがやってきたので(ママは今じゃボスのラ・マンなのです)龍三は、裸で風呂場に追いやられ、ママの洗濯物を身につけ、女装してトボトボ帰る羽目になるのでした…。
可愛い哀愁。
京浜連合も黙ってはいません。
モキチの孫を誘拐する流れでモキチは殺されまうのです。
一足お先にあの世に旅立つね、あでゅー。
うぉぉぉぉぉ、モキチィィィィ!
畜生、モキチの敵はとってやるぜ。
京浜連合のビルに乗り込む(モキチの遺体を車椅子に乗せて)龍三たち!
まず、ヤスがセスナでビルに激突するはずが、
ヤスはアメリカの空母を発見し、突入!からの着陸…からの、拘束。
放せ、話すんじゃよ~~!
ギャワー、ワシは一般の市民ですよ?という言い訳をすることも出来ず確保。
ヤス捕獲!こうなったら残りの人間で突撃じゃよーー!
うぉぉぉぉ。
「何だこのジジィ共は」
てやんでぃばーろーてやんでぃ!
龍三たちは、かつての腕を見せるのですが、寄る年波には勝てない。
京浜連合のメンバーを狙ってるはずが、ことごとく的が外れ、その多くをモキチの死体が一身に受けてはる…モキチ総受け状態←ちがーう!
たまたま五寸釘がダーツでなんかスゴイことになったらしく、
京浜連合のボスたちは「狂ってはる」と言って逃げていきます。
龍三たちは、バスジャックをしボスのベンツを追います。
袋小路に逃げ込み、焦ったボスの運転手がバスに激突。
とんでもない大騒ぎを起こしたので、北野警察も出動。
龍三もボスもみんな仲良くタイーホされました。
めでたしめでたし。
おしまい
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いや、なかなか面白かったですよ。
龍三親分、かっこいい!
マサも、素敵でした。
道徳的に「アウト」な部分も多く、正義の味方のジジィ達というより、アウトローVSアウトロー(ただしイマドキとロートル)なので、
一般市民にとったら迷惑千万なのはどっちも同じなんです。
でもだからこそ、
ジジィの哀愁みたいなのが伝わってきて。
テッドなんかに嫌悪感持つ方は、観たらアカンと思いますね。
不謹慎な部分も多いし、ジジィ達ワガママ勝手だし。
テッドを許容出来て、笑い飛ばせるなら、大丈夫かと。
杓子定規・四角四面、こういう方にはおすすめしません。
ストレスかかるから、敢えて観なくていいです。
アテクシは大変面白く鑑賞させて頂きました。
とにかくジジィたちがみんな可愛くて、多少の悪さもセクハラも許せちゃう。
一癖も二癖もあるジジィたちの中に入って、一歩も引けを取らないヤスケンも、良かった!!
世直し!だの正義!だのを掲げて品行方正に生きてるジジババより、
勝手気ままに生きてるんだけどそれが廻り廻って毒を持って毒を制す…みたいな…。
そんな作品の方が(あくまで「嘘っこ」と認識してるってこと前提ね?判るよね、そこは?)面白いって思える人向き。
後、散りばめられた小ネタギャグを拾って笑える人向き。
故にその嘘っこ部分をすんなり流せない方、
ギャグが肌に合わない方には、
オススメしません。
北野ファンには、もしかしたら物足りないのかも…。
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