6月に読んだ本 | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

 

6月に読んだ本でございます。

 

ひまわりひまわりひまわりひまわりひまわりひまわり

 

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6772ページ
ナイス数:233ナイス

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3感想
映画があまりにもアレだったので、原作を読んで確認。こっちもかなり…。殺し屋の正体は、面白かったけど、その驚き以外は全体的に「浅い…」。もう少し葛藤とかあっても良かったのでは。一気読みできる、サクサク感バツグンなんだけど、なんだろう…コクが無いと言うか、喜怒哀楽のある人間がいないのが致命的なのかな。
読了日:6月30日 著者:本多孝好


楽しい昆虫料理楽しい昆虫料理感想
もし飢え死にすることになっても、虫だけはスルーします。蛇やカエルに対しては偏見はないけど虫はダメ。特にGなんて、何でそんなもの食べなきゃならないの?頂きたい方はどうぞどうぞ。この世の中でGほど恐ろしい生命体はいないと思ってるのに、無理。それにGは、くさそう。ついでに言うと、カニもあまり好きじゃないし、シャコは嫌いです。
読了日:6月28日 著者:内山昭一


その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)感想
奇跡かどうかをめぐる推理合戦。畳み掛けるような推理と、それをあっさり覆す探偵という斬新な構図。ちょっと理系過ぎて「ホワーイ?」となるところもあるものの(ワタシは完全文系の女)、これはこれで面白い。キャラのイメージもしっかり脳内ビジュアル化できる。これは敵が仲間になっていくパターン?ある意味みんな駒というミステリなので、重々しさがなく胃もたれしない。好き嫌いは別れるだろうけど。
読了日:6月27日 著者:井上真偽


誓約誓約感想
犯人は早い段階で予想がつく。メインになる登場人物が少ないから余計に。向井さんは、新たな人生を手に入れて「幸福」になっちゃったから、それを守りたかったんだろう。でも、恩人さんにアンタなにするのん?基本の精神構造って変わらないの?悪人にも善の心はあるし善人にも悪い心はあるってこと。テーマはいいけど「子供を残してあでゅーします」という母性にものすごい違和感。いや、面白いからこそ、こういう些細なところが目についちゃって…。
読了日:6月25日 著者:薬丸岳


エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)エムブリヲ奇譚 (幽ブックス)感想
悪魔のいけにえ、ジャパニーズver!鬼畜道を地で行く内容の「地獄」。誰が一番最初に…と考えたら、その残酷さがたまりません。残酷性(ハートの)なら「あるはずのない橋」。人間って…。かと思えば、婚家という檻から脱出させてくれる(前半があまりにも…なので後半の良かった度数が非常に高い)少年vの話は清々しい。表題作の「エムブリヲ」と言い、「〆」と言い、耳彦のクズ具合に、憤慨したり、無常感を感じたり。だから地獄であんな目にあっても可哀想に思えないw
読了日:6月24日 著者:山白朝子


おしょりんおしょりん感想
生まれつき視力の悪い子…の件で不覚にもほろっと…。自分も生まれつきの弱視で散々苦労しましたが、この時代ならちょっとした近視ですら理解もなく辛かったろうに…。それ故メガネという新しいものづくりにチャレンジしていく兄弟に感謝と尊敬の念を抱きました。全員が前に向かっていくわけではなく、挫折する人もいるところが素晴らしい。日本はやはり「ものづくり」の国なのだと改めて認識。
読了日:6月22日 著者:藤岡陽子


殊能将之 未発表短篇集殊能将之 未発表短篇集感想
「精霊もどし」ラストの一言は、ぜひとも「マーターズ」のマドモアゼルに訊かせてあげたい。それくらい痛烈な一言。その他の作品も、なかなか面白かったです。好きな作家さんだったので、訃報を耳にした時は哀しいより悔しかった。改めて、もう新作が読めないのかと思い知らされた気分。
読了日:6月21日 著者:殊能将之


バケモノの子 (角川文庫)バケモノの子 (角川文庫)感想
映画を借りる気になれなかったので、こちらから。う~~~ん。細田さんの作品って「おおかみおこども」もそうだったんだけど、すごいご都合主義なんだよね。じゃあ、アホラーみたくエンタメに徹するのかといえば、そうでもなく半端に思想をぶち込んでくる。どこか既視感のあるセリフ回しや展開に、若い子はきっとドキムネしちゃうんだろうなー。
読了日:6月20日 著者:細田守


私は存在が空気私は存在が空気感想
「少年ジャンパー」が好き。凄くシンパシーを感じる。先輩のキャラも、いい!大塚くんが妹に言い放った一言一言が、「全くそのとおりだ」と思える深みと重みのある言葉で、よく言った!と拍手喝采。湯川さんは、ほのぼのアパートモノからあそこまで話が転がっていくとは思えず、ほろ苦くも切ないお話でした。サイキッカーは泣けた。
読了日:6月20日 著者:中田永一


うそつき、うそつきうそつき、うそつき感想
非常にリリカル。透明感の高い作品。嘘発見機が首輪として取り付けられている世界という発想がまず面白い。でも嘘は、なくならないわけで…。業務上の嘘、優しい嘘…すべてが赤く光ってしまう。そこに情状酌量の余地無し、なのも機械の判定だから仕方ない。物悲しいラストだが、これはこれで一つの逃げ方なんだろうか…。
読了日:6月19日 著者:清水杜氏彦


ひとり暮らしな日々。ひとり暮らしな日々。感想
こまめに自炊したり(栄養価と手抜きのバランスが絶妙!)、住みやすい環境を作り上げて行くところが、本当に素晴らしい。ほんわかしたタッチの絵で、梅しそしらすご飯を描かれると。食べたくなってくるじゃないですか!マンションもアパートも、角部屋は寒いんですね…。
読了日:6月16日 著者:たかぎなおこ


金田一耕助、パノラマ島へ行く (角川文庫)金田一耕助、パノラマ島へ行く (角川文庫)感想
明智小五郎はどうでもいいんだけど、金田一さんのイメージ、何となく違う…。早苗さんとは結局破局なのね…。芦辺さんの文体「~~した」「~~た」と「た。連続」部分が、どうもリズム悪くて、情緒のない文章なので、感性に合わないのです。…金田一さんに惹かれて読み続けてたけど、この金田一さんには、母性本能を刺激されない。
読了日:6月16日 著者:芦辺拓


死仮面死仮面感想
だから結局どういうことなの?最初のマリオネットがどんどん近づいてくる場面は、凄く面白く引きこまれたのにその後急失速。現実と夢と手記がミキシングされて、世界の感覚と時間の感覚があやふやに。それを敢えて狙ったとしても、多くの読者に「??????」とさせてしまったら、やっちまったー!な作品ですよね。折原さんの作品は好きなので、ちょっと残念。
読了日:6月15日 著者:折原一


ザ・昭和弁当ザ・昭和弁当感想
きのこ飯弁当が、一番「食べられそう」な感じ。「煮魚弁当」なんて、絶対もっていけないwそういう「絶対無理」なのがちらほら。基本的に塩分強めなのと、ご飯に乗っけていただく系なのが多いので実質的に使えるかどうかは別物だと思う。スイカ弁当の斬新さには、フイタ!
読了日:6月15日 著者:ドカ弁うめさん~昭和を愛し続ける弁当人


咲ク・ララ・ファミリア咲ク・ララ・ファミリア感想
姉妹それぞれが、不満を抱えている。その不満は当人の立場から見ると至極当然なのだけれど、別の姉妹からしたら、「あっちのほうが優遇されてる」という思いに。父親の再婚、しかも相手が男(イケメソ!)という衝撃的事態に、姉妹それぞれの捉え方の変化が面白い。一番調子のいい楓子が好きじゃなかったけど、終盤の彼女は、なかなかかっこよかったです&桐子も。柊子の原動力=怒りも、何となく分かる。それでも、皆がそれなりに相手を認めるようになっていき、家族という形態を取っていく姿には、ほっこりさせられました。
読了日:6月13日 著者:越智月子


壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課 (講談社文庫)壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課 (講談社文庫)感想
思うてたんと違う~!な作品。被害者たちの苦しみに寄り添う支援課の日々是支援…という内容。小学生の列に突っ込んだ…という煽りはいらないんちゃいますか?大住さんのエキセントリックさが鼻について、気の毒という気になれなかった。「わたし」である主人公の視点で描かれているので、被害者家族の方々の慟哭や苦悩が、ワンクッション置かれてしまう。その分冷静に俯瞰で見られるのだけれど…。
読了日:6月12日 著者:堂場瞬一


自殺予定日自殺予定日感想
ちょっと期待しすぎたせいか肩透かし感が…。ああ言う状況なのは、すぐわかっちゃうし。これでもう一捻りあれば、イヤミスになれたのに。六曜とか風水とか、一切信じてないので、そういうのを信じきってる人が主人公だとそれだけで「お察し…」になってしまう。つか、こんな子が友人だったら、嫌だ…。人生枯山水のBBAには、甘酸っぱいを通り越して、胸焼けしそうでごわす。
読了日:6月10日 著者:秋吉理香子


光の庭光の庭感想
高校時代の仲良しフォーエバー。あるわけないやん。5人が同じ距離感で仲良くしてたのではなく、含みのある仲良しだったことも離別の原因。ただ、そこまでイヤな話かと問われると、殺人は流石にないにしても、こういう人間関係なんてありがちじゃね?と思ってしまう。どろどろをコーティングして仲良く振る舞っていくのが女社会なのだから、そういうのが嫌なら「いちぬけた」とボッチを貫くしか無いけど、貫けない人はだれかに依存しちゃう。もうちょっと毒のある話を期待してたけど、サラッと終わってしまった感が…。
読了日:6月8日 著者:吉川トリコ


ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか (小学館文庫)感想
虐待の連鎖だから、擁護する。ふざけるな。連鎖はどこかで食い止められる、否、食い止めねばならない。なぜ自分の世代で食い止めようとしないのか。自分が傷つくこと、マイナスの感情をぶつけられることを忌避するあまり、子供より自分が可愛いこのバカさ加減。何が連鎖だ!流されてるだけじゃないか。子供は、まず守らねばならない。自分の見栄もプライドもかなぐり捨てて守らねばならない。発育が遅れているなら、それ相応に医療の力を借りねばならない。そういう基本的なことを知らない…知ろうとしないことに唖然とする。他人が連鎖を断ち切る手
読了日:6月8日 著者:杉山春


漫画家誕生 169人の漫画道漫画家誕生 169人の漫画道感想
ちょっと昔のデータなんですが、様々なジャンルの漫画家さんが紹介されてて面白かったです。絵的に、これで漫画家?という人から、すごいと思う人まで…。王道の人はあまりおらず、ちょっと昔のガロ系とか、そういう感じの方が多かったかな。漫画家になると言うのは、絵もだけど、ストーリー作成力やセリフのセンスとか着眼点とか…運とか…必要なんだなぁって思える一冊。
読了日:6月4日 著者:中野渡淳一


なまなりさん(MF文庫ダ・ヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ な 3-1)なまなりさん(MF文庫ダ・ヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ な 3-1)感想
ん~、祟りと怨みのの集中砲火というか絨毯爆弾というか。どこでどういう因縁があるのかこんがらがるくらいの祟られ家系。結局は自殺した女性が依代になって、「オラに力を分けてくれ」的に呪ったってことなの?イマイチ怖さがなく、因果応報という言葉が思い浮かびました。で、なんで語り部の人は祟られるの?余計なことに関わったから?そんな八方にビーム放射みたいな祟り、かなわんな。全く…。
読了日:6月3日 著者:中山市朗


ママがやったママがやった感想
なぜ?の動機も何も語られないまま、ただ「殺した」という事実を突きつけられる家族。読者も面食らうくらい、唐突な終わり方。徐々に、その家族の内情にスポットライトが当たるけれど。夫の人の、あのボヘミア~ンっぽい所に女は惹かれるんでしょうか?みんながみんなあさっての方向を向いてる感じがして、そこはかとなく不気味でした。
読了日:6月3日 著者:井上荒野


ドラッグの教科書ドラッグの教科書感想
自己弁護じゃん。軽い文章で大麻は全然怖くないねん、タバコのほうが悪いねん!と言うてるけど、「仕事をしなくなる、食べ過ぎる…等々」それだけでもうアウトやないか!大麻を手にして、馘首になって、今どうなってるん?そんなブツに頼って、リスク犯してまでハイあるいはほんわかにならなくても、自分の脳内でいくらでも妄想天国に行けるワタシは、幸せものよ。フフ…。
読了日:6月2日 著者:久保象,ホリユウスケ


中原淳一のそれいゆ中原淳一のそれいゆ感想
巴里談義が、面白うございましたわ。イラストはマジで参考になりますの。古いのですが、この目の描き方たるや!今のアニメ絵とは全然違ってるのに可愛くてキュートおまけに色っぽい。真似しようと思っても、真似できないのは、やはり男性目線で描く女性だから…でしょうか。エイトマンの女性キャラは、イメージ的に近いと思いますのよ。
読了日:6月1日 著者:

読書メーター

 

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キラキラ今月のおすすめキラキラ

 

●ネグレクトー育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか

●咲ク・ララ・ファミリア

●私は存在が空気

●エムブリヲ奇譚

 

 

イチョウ特別賞イチョウ

●殊能将之 未発表短編集

早逝されたのが惜しい…。ハサミ男好きだったんだけどなぁ。

 

 

ガーベラ絵を描く人なら観ておきま賞ガーベラ

●中原淳一のそれいゆ

今月のヒットはこれ!中原先生の描かれる女性にハート鷲掴み。

 

 

密林に無くて読書メーターに挙げられなかった

「桃鉄B級グルメの旅」が、なかなか面白かったです。

秋刀魚寿司のインパクト

でかっ!

 

それは皆様、善き本と出会えますように

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